米国債:10年債は上昇、FRB議長の景気判断に注目

米国債市場では期間の長い国債 が上昇。7年債入札の落札利回りは過去最低だった。27日にはバー ナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が経済動向について講演 する。

既発の7年物国債は上昇。この日の7年債入札(290億ドル) では、海外中央銀行を含む間接入札の割合が4月以来で最大だった。 10年債利回りは前日、1年7カ月ぶりの低水準をつけた。7月の米 新築住宅販売が予想に反して前月比で減少したほか、耐久財受注額も エコノミスト予想を下回る伸びだったのが影響した。

ロイヤル・バンク・オブ・スコットランドで金利ストラテジス トを務めるジョン・ブリッグス氏(コネティカット州スタンフォード 在勤)は、「7年債入札は堅調だった。米国債や安全性への需要がま だある」と述べ、「バーナンキ議長が最近の経済統計の内容と一致し た見通しを述べるとすれば、国債にとってのマイナス材料にはなるま い」と続けた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後4時9分現在、10年債利回りは5bp低下の2.48%。10年 債価格(表面利率2.625%、2020年8月償還)は15/32上げて 101 1/4だった。前日の10年債利回りは5bp上昇、一時は

2.4158%と、2009年1月以来の低水準をつけた。

既発の7年債利回りはこの日、4bp下げて1.93%。前日は

1.8607%まで下げた場面もあった。2年債利回りは1bp未満低下 して0.52%。24日には一時、過去最低水準の0.4542%を記録した。

2年債に対する10年債の上乗せ利回りは1.96ポイントと、 終値ベースでは2009年4月以来の最小に縮小した。米国の景気回復 が停滞するとの懸念を反映している。

バーナンキ議長の発言

バーナンキFRB議長は27日、ワイオミング州ジャクソンホ ールでの会議で経済について議論する。同議長は先月、上院銀行委員 会での証言で、経済の見通しを「引き続き異常なほど不透明」と表現 した。

債券ファンド運用最大手、米パシフィック・インベストメン ト・マネジメント(PIMCO)のマネジングディレクター、ポー ル・マカリー氏は26日、ブルームバーグ・ラジオのインタビューで、 FRBは景気回復を支えるため、住宅ローン担保証券(MBS)と米 国債の両方を購入する必要があるとの考えを示した。

FRBは借り入れコストを低水準に抑えるための量的緩和策と して、2009年3月から今年3月までに計1兆7000億ドル規模のM BSと国債を購入していた。

GDP予想

米ニューヨーク大学のヌリエル・ルービニ教授は25日、第3 四半期の米経済成長率は1%を「かなり下回る」と述べ、リセッショ ン(景気後退)へ逆戻りする確率は40%との予想を示した。

米商務省が27日発表する第2四半期実質国内総生産(GDP) 改定値は前期比年率1.4%増と予想されている。速報値は2.4%増 だった。

7年債入札の結果によると、最高落札利回りは1.989%と、入 札直前の市場予想の2.002%を下回った。投資家の需要を測る指標 の応札倍率は2.98倍と、過去10回の平均値2.81倍を上回った。 間接入札は56.7%と4月以来の最高だった。

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