クレジット商品、ニューノーマル環境下で投資妙味-PIMCO小関氏

ニューノーマル(新標準)の環境下 では国債以外にもクレジット商品などに有望な運用先がある――。米パシ フィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)のアジア太 平洋地域クレジットリサーチ責任者の小関広洋氏はこう指摘する。

小関氏の言うニューノーマルの環境とは、リーマンショックなどの 金融危機が過ぎても以前のような金利の上昇圧力はみられず、むしろ現 行の低金利の推移が当たり前になってきている状態のこと。

民間企業のデ・レバレッジ(脱負債化)や金融規制の再強化などニ ューノーマルを支える環境の下では、銀行の資本性証券やCDS(クレ ジット・デフォルト・スワップ)、ヘッジ付外債(為替予約付き債券) やCMBS(商業用不動産担保証券)などのクレジット商品に投資妙味 があると、小関氏は25日開催の「PIMCOペンション・リーダーズ・ フォーラム」で指摘した。

小関氏は、「全体としてリスクプレミアムが取れていない中、グロー バルな比較でレラティブバリュー(相対価値)があるものを見出して、 機械的にクレジット商品へ振り向けるような投資行動ではリスクが大き い」と言い、格付けを無視して、相対的な金利水準の観点から判断した 社債などへの投資には警笛を鳴らす。

銀行の資本性証券は一般的に、事業会社の普通社債よりも利回りが 高い。CDSへの投資は、海外の投資家が参加してボラテリティ(変 動性)次第では、高い収益が得られる」と、小関氏は指摘する。

ヘッジ外債については、「日本の発行体の債券よりも高い収益が得ら れる上、海外発行体へのクレジットへの分散投資にもなる」と、小関氏は 語る。

PIMCOの資料によると、ヘッジ付外債の投資収益率は、2001年 から09年の平均で2.32%。日本債券での運用収益(1.44%)よりも0.88 %の超過収益が挙げられたという。特に2008年では、5.02%の収益率で 日本債券よりも3.68%もの超過収益があった。

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