英国でナイトクラブの閉店相次ぐ-若者の失業増で家飲み増える

英国ではナイトクラブの閉店が 相次いでいる。失業が増加し、スーパーで買った安い酒を自宅で飲む 人が増えていることが背景にある。

英国最大のクラブ経営会社ルミナー・グループ・ホールディン グスは2月以降少なくとも11店舗を閉店し、同社の株価は年初来で 74%下落した。イングランド北部でクラブを経営するブルック・レジ ャー・ホールディングスは、この4カ月間でクラブ2店舗とバー1店 舗の閉店に追い込まれた。

ロンドンのクラブ「マター」と「ファブリック」の共同創業者で、 マネジングディレクターのキャメロン・レスリー氏は電話インタ ビューで、「今年は特に厳しかった。大卒者は仕事が見つからず、われ われが標的とするマーケットの中核が大きな打撃を受けている」と振 り返る。マターは6月以降店を閉めている。

リセッション(景気後退)による可処分所得の減少を受けて、通 常入店料を取るナイトクラブは、格安チケットやドリンクの販売促進 でお客をつなぎ止めようとしている。クラブ業界にデータを提供する CGAストラテジーによると、英国のクラブの数は2006年以後622 店舗(21%)減少。6月時点で開店しているのは2372店舗だ。

ロンドンのミンテル・インターナショナルの業界アナリスト、ジ ョニー・フォーサイス氏は「過去5、6年続いている現象だが、リセ ッションでペースが加速している。若者たちが突然、家で過ごさざる を得なくなった」と話す。

景気悪化

英国は08年、第2次大戦後最長のリセッションに陥った。国内総 生産(GDP)が6四半期連続でマイナスとなった後、09年10-12 月(第4四半期)にリセッションから脱却した。

英政府統計局(ONS)のデータによると、18歳から24歳の若 者の約20%が仕事を見つけることができないでいる。この年齢層の失 業者数は4-6月(第2四半期)に72万4000人となり、前年同期の71 万9000人から増加した。

ブルック・レジャーのピーター・マークス最高経営責任者(CE O)は「景気が厳しいと、お客は価値を求めるようになる。ナイトク ラブは昔から入場料を取ったり、ドリンク料金を引き上げたりするこ とで収入を得ている」と説明する。

マークス氏によると、イングランド北部を中心にナイトクラブと バーを15店舗経営するブルック・レジャーは、イングランド南部など より景気が安定した地域で、ナイトクラブではなくバーの獲得を目指 している。マークス氏は、北部の街が「廃れている」と指摘し、政府 支出の削減や若者の失業で衰退が加速するとの見通しを示している。

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