アサヒ:豪飲料P&N272億円で買収、オセアニアに成長基盤

国内ビール2位のアサヒビールは、 オーストラリア飲料販売量3位P&Nビバレッジズを買収する。約272 億円で全株式を取得する。先に買収したシュウェップスと統合させて、 オセアニア市場での成長基盤を強化する。

東証で26日発表した資料によると、アサヒは11月末をめどに既存 株主2社からP&N全株を3億6400万豪ドルで取得する。昨年4月に 買収した豪州のシュウェップスと中期的に統合させる予定。商品・流通 面の効率化や相互補完を進め、豪州飲料事業を強化する。豪州飲料売上 高は1000億円超、シェアは29%になる見通し。

アサヒはアジア・オセアニア中心にグローバル食品企業として2015 年にトップ10の事業規模を目指す長期ビジョンを打ち出している。今 回の買収もこの一環。都内ホテルで会見したアサヒの泉谷直木社長は 「ナショナルブランドに強いシュウェップスとプライベートブランドに 強いP&Nで生産・営業・流通への提案力が大きくなる」と述べた。

独立系調査会社ティー・アイ・ダヴリュ(TIW)の佐藤謙三アナ リストは「国内収益が伸び悩むアサヒは海外展開を意識しており、今回 の買収はキリンヒールに2年くらい遅れている海外展開で追いつくため の取り組みとして評価できる」と述べた。さらに出資形態もこれまで多 かった一部出資から全株取得ということで大きく踏み込んだとも語った。

この買収での財務アドバイザー(FA)はロスチャイルドだった。 アサヒ株は取引時間中に買収の案内が報じられやや上げ幅を拡大した。 終値は前日比8円(0.5%)高の1592円。株価は7月の今年最安値 (1427円)から持ち直している。泉谷社長は、豪フォスターズのビール 事業買収観測については「コメントする材料が何もない」と述べた。

アサヒは同時に2011年7月1日に持ち株会社「アサヒグループホ ールディングス」に移行する組織再編も発表した。種類や飲料などの事 業会社が傘下に入る。

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