仏クレディ・アグリコルの4-6月、89%増益、投資銀寄与

支店数でフランス最大の銀行、 クレディ・アグリコルの4-6月(第2四半期)決算は、法人・投資 銀行(CIB)部門の好調がギリシャ関連の損失の影響を打ち消し、 前年同期比で89%増益となった。

同行の26日の発表によると、純利益は3億7900万ユーロ(約 410億円)と前年同期の2億100万ユーロから増加。ブルームバー グ・ニュースがまとめたアナリスト11人の予想平均の3億1800万 ユーロを上回った。

CIB部門の利益は3億3000万ユーロ。リスク資産に絡む評価 損が縮小した結果、8700万ユーロの赤字だった前年同期から回復。 ギリシャ部門のエンポリキ銀行に絡み4億1800万ユーロを償却した 影響を和らげた。

ソシエテ・ジェネラルのパリ在勤アナリスト、サブリナ・ブロン 氏は「CIB部門の株式事業の好調は予想外だった」とした上で、 「これが海外リテール(小口金融)事業の損失を埋めたが、大喜びす るような状態ではない」と評した。

財政難のギリシャ政府が欧州連合(EU)からの救済に伴い緊縮 財政を敷くなかで、ジャンポール・シフレ最高経営責任者(CEO) にとってはギリシャ部門からの損失に歯止めをかけることが急務とな っている。同部門を含めた海外リテール事業の第2四半期損失は6億 4300万ユーロと前年同期の5100万ユーロから拡大した。

先月完了したEU内91行のストレステスト(健全性審査)で、 クレディ・アグリコルを含む仏銀4行はいずれも合格した。7月23 日に公表されたデータによれば、クレディ・アグリコルのギリシャ 国債へのネットエクスポージャーは3月末時点で8億5400万ユーロ だった。ギリシャ事業が難航する一方で、同行はイタリアでのリテー ル事業を拡大している。

資産運用・保険・プライベートバンキング部門の利益は3億 9200万ユーロと3億3700万ユーロから増えた。国内リテール網の 利益は1億8100万ユーロ(前年同期は1億5700万ユーロ)。旧ク レディ・リヨネのLCL国内支店網は1億8800万ユーロ(同1億 6700万ユーロ)の利益を計上した。

クレディ・アグリコル全体での不良債権引き当ては9億8000万 ユーロと前年同期の11億3000万ユーロから縮小した。

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