アルバック株が反発、海外生産拡充でコスト圧縮へ-業態変革を期待

真空機器を中核に各種製造装置を 手掛けるアルバック株が一時、前日比2%高の1358円と反発。太陽電 池パネル製造装置や液晶パネル製造装置の製造拠点をアジアなどに移 管、コストを削減する意向で、採算改善を見込む買いが優勢となった。

2016年6月期までに、アルバックが全社ベースの海外生産比率を 6割強と現在の2倍に引き上げる、と26日付の日本経済新聞朝刊が報 じた。現在は、全量を青森県八戸工場で生産する薄膜シリコンを使っ た太陽電池パネル製造装置の生産拠点を中国などアジアに移管するほ か、液晶パネル製造装置も15年ごろに中国、韓国、台湾の3地域でほ ぼ90%近くを生産するという。

同社経営企画室IR担当の薄見隆行氏は、「海外生産に軸足を移し、 製造コストを削減する計画は報道の通りだが、海外生産比率が6割強 との指摘には違和感を持つ」と述べた。同比率については、アルバッ クから公表したものではなく、コメントできないとしている。

独立系調査会社ティー・アイ・ダヴリュ(TIW)の服部隆生シ ニアアナリストは、「収益力を高めるため海外生産を増やすというのは もともと想定されていた流れで、一定の評価は出来るが、最も重要な のは事業構造をどう変えていくかだ」と指摘した。

アルバックは半導体製造装置で業容を拡大、その後液晶など薄型 ディスプレー(FPD)向けの製造装置に展開し、薄膜系太陽電池パ ネル製造装置も手掛けてきた。主要製品領域で国際的な競合が激しく、 飽和感も高まる中で、「これまで手を打ってきた環境関連領域が実際の 収益として実を結ぶのか、見極めが必要」と服部氏は言う。

TIWでは、報道などで株価の上下はあっても、現状水準の1400 円レベルでこう着すると予想、投資判断を「中立」とする。服部氏が 期待を寄せているのは、太陽電池を使った電気自動車向けの充電スタ ンドや、各種製造装置販売後の部材更改事業やメンテナンス事業だ。

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