資源関連M&A向け融資、07年以来の高水準-銀行の積極姿勢を反映

世界最大の鉱山会社、英・オース トラリア系のBHPビリトンがカナダの肥料メーカー、ポタシュを買 収するために確保した融資により、今年の資源関連の合併・買収(M &A)向け融資は1280億ドル(約10兆8500億円)と、2007年以来 の高水準に達している。

鉱業会社は、借り入れコストが昨年以来半減していることを活用 し、買収資金を調達している。買収すれば、探査よりも安いコストで 保有埋蔵量を増やすことが可能だ。BHPはポタシュ買収に450億ド ルの融資を活用。英ケアン・エナジーのインド石油部門ケアン・イン ディアの買収を目指す英ベダンタ・リソーシズも最大65億ドルを調達 した。

ブルームバーグが集計したデータによれば、07年に銀行は欧州で 資源関連の買収案件に過去最高の2200億ドルを融資した。

景気後退期に現金を蓄え、今では成長分野への買収を仕掛けてい る企業に対し、銀行は融資に意欲的だ。BNPパリバのデータによれ ば、「A」格付けの企業向けの期間5年の融資は、基準金利に対する利 ざやが約85ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に縮小してい る。1年前は125bp前後だったという。

ソシエテ・ジェネラルのクレジット戦略責任者、スキ・マン氏(ロ ンドン在勤)は「債務返済に何ら問題のない、BHPなどの堅実な企 業に対しては、銀行は融資にかなり積極的になっている」と指摘。「鉱 業セクターは現時点で最良の融資先だ。同セクターは中国の成長に乗 じる機会を提供しており、資源価格も依然としてかなり堅調に推移し ている」と語った。

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