民主代表選:小沢氏出馬表明、鳩山氏支持-首相と一騎打ちへ

民主党代表選(9月1日告示、14 日投開票)は小沢一郎前幹事長が26日に出馬を表明したことで、現職 の菅直人首相との事実上の一騎打ちとなる公算となった。両氏は告示 に向けて、経済財政や外交などを盛り込んだ政権構想をまとめる。

小沢氏は26日午前、都内で鳩山由紀夫前首相と会談。その後、記 者団に対し、「鳩山氏から『お前が決断するなら全面的に協力し支援し たい』という話をもらった。不肖の身だが代表選に出馬する決意をし た」と表明。鳩山氏も「小沢氏には私の一存で民主党に入ってもらっ た。その経緯からして、私としては応援する」と支持する考えを明ら かにした。いずれもNHKが発言場面を放送した。

民主党は衆院で最大与党であることから、次の代表が次期首相に 就任することになる。喫緊の課題である円高・株安への対応のほか、 経済・財政や外交などをめぐり、菅、小沢両氏には次期首相としての リーダーシップと政権担当能力が問われる。

日本大学の岩井奉信教授は、小沢氏は追い詰められて出馬に至っ たと分析。「勝てる見込みは厳しく、菅首相続投の可能性が5割を超え ていると思う。『3か月で首相を変えるのがいいのか』ということと、 世論の小沢批判が強い」と語った。

また岩井氏は「どちらにしても分裂含みになる。これから1か月 政局中心で、政策対応をしている状況ではなくなるから、株価ガタガ タになる可能性もあるし、円高も止まらない」と指摘。「市場は一番弱 いところを突いてくるから、なかなか厳しい状況になるだろう」と述 べた。

検察審査会

小沢氏の資金管理団体「陸山会」の収支報告書虚偽記入事件で、 東京第5検察審査会は4月27日、政治資金規正法違反の罪で告発され 嫌疑不十分で不起訴となった小沢氏について「起訴相当」と議決。同 審査会が再度の審査で小沢氏を「起訴相当」と議決すれば、小沢氏は 指定弁護士により「強制起訴」される。

ただ憲法75条は「国務大臣は、その在任中、内閣総理大臣の同意 がなければ、訴追されない」と規定しており、仮に小沢氏が首相に就 任すれば、起訴には小沢氏本人の同意が必要になる。

菅首相「堂々と戦う」

一方、菅首相は26日午前、同党新人議員との会合で、小沢氏が出 馬表明したことについて、「大変良いことだ。正々堂々と戦う」と言明。 その上で、自らが「再選すれば命を賭ける覚悟だ。首相、党代表とし てすべての時間を費やす」と語った。

--取材協力:坂巻幸子  Editor: Keiichi Yamamura, Hitoshi Ozawa

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