ジム・ロジャーズ氏:中国など各国は利上げ必要-インフレ抑制(訂正)

著名投資家ジム・ロジャーズ氏は、 中国を含めた世界各国はインフレ抑制に向けて政策金利を引き上げる べきだとの見方を示した。

ロジャーズ・ホールディングスの会長を務める同氏はシンガポー ルから電話インタビューに応じ、「すべての国が金利を引き上げるべき だ。金利水準は世界的に低過ぎる」と述べた。その上で、「世界経済が 改善すれば、商品需要にプラスだ。状況が改善しなければ、政府が紙 幣増刷に動く。紙幣発行は常に実物資産にプラスとなってきたため、 商品は恩恵を受けるだろう」と指摘した。

中国人民銀行(中央銀行)は2007年以来、利上げを行っていない。 米連邦公開市場委員会(FOMC)は今月、政策金利であるフェデラ ルファンド(FF)金利の誘導目標をゼロから0.25%のレンジに据え 置いた。米政策金利は2008年12月以降、同水準に維持されている。 欧州中央銀行(ECB)も政策金利を過去最低の1%に据え置いてい る。一方、マレーシアや韓国、台湾、タイは今年に入り少なくとも1 回、インドは5カ月で4回の利上げを実施した。

ロジャーズ氏は、ここ2日間に発表された経済指標で、7月の米 中古住宅販売件数が統計開始以来で最大の落ち込みとなり、日本の輸 出の伸びが5カ月連続で鈍化したことに言及。世界経済のリセッショ ン(景気後退)は長引くリスクがあると指摘した。その上で、「まだ最 初のリセッションから脱却していない。米国と欧州の景気減速が続け ば、影響は全世界に広がる」とし、中国の経済規模は欧米より小さく、 インドは中国よりもさらに小さいと指摘。「両国では世界を救済できな い」と述べた。

1999年に世界的な商品上昇相場の始まり予測した同氏は、新興市 場資産と株式のポジションをショート(売り持ち)に、商品をロング (買い持ち)にしていると語った。その上で、「金相場は年5-6%の 上昇率でも、次の10年間にはインフレ調整後の過去最高値約2000ド ルを更新するだろう」と述べた。

さらに、中国株が世界金融危機の余波で2008年に65%下落した のと同様の大幅下落があれば買いを再開すると述べた。同氏は08年の 下落以降は中国株を買っていないという。

--Allen Wan. With assistance from Chua Kong Ho. Editors: Richard Frost, Linus Chua

参考画面: 翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先: 東京 藤田比呂子 Hiroko Fujita +81-3-3201-8662 hfujita2@bloomberg.net Editor: Akiyo Kinoshita、 Yoshito Okubo 記事に関する記者への問い合わせ先: Allen Wan in Shanghai at +86-21-6104-7041 or awan3@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: Linus Chua at +65-6212-1530 or lchua@bloomberg.net

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