米国株:上昇、割安感で買いが戻る-ダウ102ドル安埋める

米株式相場は反発。一時102ド ル下げていたダウ工業株30種平均も値を戻した。景気減速で悪影響 が及ぶとしても、最近の株安は行き過ぎとの見方が広がった。

ダウ工業株30種では、ホーム・デポやファイザー、クラフト・ フーズの上げが目立った。トール・ブラザーズは、5-7月(第3四 半期)の決算が市場予想に反して黒字となったことを好感し上昇。四 半期黒字は2007年以来で初めて。D.R.ホートンは、タイコンデ ロガ・セキュリティーズが買い推奨銘柄に指定したことを受けて値上 がり。メドトロニックは、投資判断引き上げに反応し買い進まれた。

S&P500種株価指数は前日比0.3%高の1055.33。一時は

1039.83まで下げる場面もあった。ダウ工業株30種平均は19.61 ドル(0.2%)上げて10060.06ドル。

フィラデルフィア・トラスト(フィラデルフィア)の最高投資責 任者(CIO)、リチャード・シーシェル氏は、「今、投資家は押し 目を物色しているだけかもしれない」とし、「株価はこのところ割安 になっていた」と加えた。

この日発表された7月の米新築住宅販売が過去最低となったほか、 製造業耐久財受注が予想を下回る伸びとなったことで、景気回復に対 する懸念が広がり、朝方の相場は下落していた。ブルームバーグのデ ータによれば、S&P500種は4月に付けた年初来高値から13%下 落し、構成銘柄の予想株価収益率(PER)は12.7倍に落ち込んで いる。これは2009年3月以来の低水準に近い。

経済指標

米商務省が発表した7月の新築一戸建て住宅販売(季節調整済み、 年率換算)は前月比12%減少して27万6000戸と、1963年の集計 開始以来で最低だった。新築住宅の中間価格は20万4000ドルと 2003年末以来の低水準。

また米商務省が発表した7月の製造業耐久財受注額は前月比で

0.3%増加した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト 予想の中央値は3%増だった。一方、輸送用機器を除く7月の受注は 前月比3.8%減少した。減少率は2009年1月以降で最大。市場予想 は0.5%増だった。

S&P500種は取引開始後の最初の1時間で1.1%下落し、 1040に近づいた。この水準はチャート上の支持線ととらえられてい る。5月と6月には、1040付近まで下げた後で反発している。

1040の水準

BB&Tウェルス・マネジメントのシニアバイスプレジデント、 ウォルター・ヘルウィグ氏は、「1040の水準を守ったので、テクニ カル面でプラスのシグナルととらえられた」と分析。「短期志向の投 資家が買いを入れ始め、大きな売りは続かなかった」と指摘した。

新築住宅販売が発表された後も、住宅建設株は上昇した。サスケ ハナ・インターナショナル・グループやシティグループによれば、販 売減の最悪期は脱したとの観測が広がったためという。

シティグループのアナリスト、ジョッシュ・レビン氏は、25日 付の顧客リポートで、「きのうの中古住宅販売ときょうの新築住宅販 売に対する住宅建設株の反応は、株式市場全体で劇的な下落の動きが ない限り、住宅建設株の底入れを示唆していると考えられる」と説明 した。

売上高で米住宅建設2位のD.R.ホートンは4.6%高の10.43 ドル。タイコンデロガ・セキュリティーズは、D.R.ホートンの投 資判断を「中立」から「買い」に引き上げた。

米最大の高級住宅建設業者のトール・ブラザーズは5.8%上昇し、

17.13ドル。同社の第3四半期決算は、市場予想に反して黒字だった。 四半期黒字は2007年以来で初めて。米税法の変更や評価損の縮小が 寄与した。

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