8月25日の米国マーケットサマリー:株が上昇、円は対ドルで反落

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.2650 1.2627 ドル/円 84.65 83.90 ユーロ/円 107.08 105.97

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,060.06 +19.61 +.2% S&P500種 1,055.33 +3.46 +.3% ナスダック総合指数 2,141.54 +17.78 +.8%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .51% +.05 米国債10年物 2.53% +.04 米国債30年物 3.57% +.00

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,241.30 +7.90 +.64% 原油先物 (ドル/バレル) 72.74 +1.11 +1.55%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、円が対ドルで前日につけた15 年ぶりの高値から反落した。日本当局が景気回復の妨げになる円高 を阻止するため、介入を実施するのではないかとの観測が背景。

ユーロは対ドルで上昇。7月の米新築住宅販売件数が予想外に 減少し、過去最低を記録したことが手掛かりとなった。円は対ユー ロで9年ぶりの高値から下げた。「必要な時には適切な対応を取らな ければならない」との野田佳彦財務相の発言や、日銀が追加金融緩 和策の検討に入ったとする日本経済新聞の報道が円売り材料。

為替取引を手掛けるテンパス・コンサルティングのストラテジ スト、ジョン・ドイル氏は「日本政府はこれ以上大幅な円高を容認 できない。輸出主導の日本経済にかなりの悪影響を与えるためだ」 と指摘。「この日は日本当局が実際に介入するとの憶測で円が少し売 られた」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時51分現在、円は対ドルで前日比1% 下落し、1ドル=84円72銭(前日は83円90銭)。円は対ユーロ では1.3%安の1ユーロ=107円32銭(同105円97銭)。ドルは ユーロに対し、0.3%下げて1ユーロ=1.2666ドル。

◎米国株式市場

米株式相場は反発。一時102ドル下げていたダウ工業株30種 平均 も値を戻した。景気減速で悪影響が及ぶとしても、最近の株安 は行き過ぎとの見方が広がった。

ダウ工業株30種では、ホーム・デポやファイザー、クラフト・ フーズの上げが目立った。トール・ブラザーズは、5-7月(第3 四半期)の決算が市場予想に反して黒字となったことを好感し上昇。 四半期黒字は2007年以来で初めて。D.R.ホートンは、タイコ ンデロガ・セキュリティーズが買い推奨銘柄に指定したことを受け て値上がり。メドトロニックは、投資判断引き上げに反応し買い進 まれた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比0.3%高の1055.33。一時は1039.83まで下げる 場面もあった。ダウ工業株30種平均は19.61ドル(0.2%)上げ て10060.06ドル。

フィラデルフィア・トラスト(フィラデルフィア)の最高投資 責任者(CIO)、リチャード・シーシェル氏は、「景気は減速期に 入った」と指摘。「今、投資家は押し目を物色しているだけかもしれ ない」とし、「株価はこのところ割安になっていた」と加えた。

◎米国債市場

米国債相場は下落。10年債利回りは1年7カ月ぶり低水準から 上昇に転じた。米国株が下げ幅を埋め、米国債への逃避需要が減退 した。

5年債利回りも上昇に転じた。午後に実施された5年債入札 (360億ドル)では、落札利回りは市場予想を若干上回った。7月 の米新築住宅販売が予想外に前月比で落ち込んだほか、耐久財受注 も予想を下回る伸びだったことに反応し、朝方の米国債は上昇して いた。

スタイフェル・ニコラスのボルティモア部門で政府債トレーデ ィング責任者を務めるマーティン・ミッチェル氏は、「米国債はここ 数日の高値水準を維持できなかった」と述べ、「少々買い疲れのよう だ。それでも景気の弱さを考えると、国債にとっての支援材料は多 い」と続けた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後2時49分現在、10年債利回りは5bp上昇の2.54%。 10年債価格(表面利率2.625%、2020年8月償還)は14/32下 げて100 3/4だった。10年債利回りは一時、2.4157%と、2009 年1月以来の低水準をつけた。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は上昇。景気失速への懸念から金への 需要が強まり、約8週間ぶりの高値を付けた。

この日、米政府が発表した統計からは製造業活動の減速が示さ れた。金は年初から13%上昇しており、6月にはオンス当たり

1266.50ドルと、過去最高値を更新した。

プロスペクター・アセット・マネジメントのレナード・カプラ ン 社長は「投資家の不安は明らかだ。景気は本当に悪化している。 投資家は株式市場への懸念を強めており、それでもどこかに手持ち 資金を投資しようとして金を買っている」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物相場12月限は前日比7.90ドル(0.6%)高の1オンス=1241.30 ドルで取引を終了。一時は1243.40ドルと、7月1日以来の高値を 付ける場面もあった。

◎原油先物市場

ニューヨークの原油先物相場は反発。ドルの対ユーロ相場が6 営業日ぶりに下げたことで商品の投資妙味が強まり、11週間ぶりの 安値から上げに転じた。

7月の米新築住宅販売が過去最低水準を記録し、これを受けて ドルが下落。原油は一時1.5%上昇した。朝方の取引では、エネル ギー省が発表した週間在庫統計で原油とガソリンの在庫が増加した ことを手掛かりに、相場が大きく下げる場面もあった。

エネルギー関連のコンサルタント会社キャメロン・ハノーバー のピーター・ビューテル社長(コネティカット州ニューカナン在勤) は、「ドル相場主導の商いがみられる」と指摘。「こうした投資家は ドル安を原油高の手掛かりととらえている」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は前 日比0.89ドル(1.24%)高の1バレル=72.52ドルで取引を終了。 一時は70.76ドルと、6月8日以来の安値を付ける場面もあった。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor:Tsuneo Yamahiro 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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