米国債:下落、10年債利回りは19カ月ぶり低水準から反転

米国債相場は下落。10年債利回 りは1年7カ月ぶり低水準から上昇に転じた。米国株が下げ幅を埋 め、米国債への逃避需要が減退した。

5年債利回りも上昇に転じた。午後に実施された5年債入札 (360億ドル)では、落札利回りは市場予想を若干上回った。7月 の米新築住宅販売が予想外に前月比で落ち込んだほか、耐久財受注 も予想を下回る伸びだったことに反応し、朝方の米国債は上昇して いた。

スタイフェル・ニコラスのボルティモア部門で政府債トレーデ ィング責任者を務めるマーティン・ミッチェル氏は、「米国債はここ 数日の高値水準を維持できなかった」と述べ、「少々買い疲れのよう だ。それでも景気の弱さを考えると、国債にとっての支援材料は多 い」と続けた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後4時34分現在、10年債利回りは5bp上昇の2.54%。 10年債価格(表面利率2.625%、2020年8月償還)は15/32下 げて100 3/4だった。10年債利回りは一時、2.4157%と、2009 年1月以来の低水準をつけた。

既発債の5年物国債利回りは6bp上げて1.38%。2年債利回 りは0.52%。前日は過去最低の0.4542%を付けた。30年債利回 りは1bp上げて3.57%。

30年債の2年債に対する上乗せ利回りは3.05ポイントと、 2009年9月以来の最小まで縮小した。米国の景気回復が停滞する との懸念を示している。

セントルイス連銀の前総裁で現在はメルク・インベストメンツ のシニア経済アドバイザーを務めるウィリアム・プール氏は 「長期債のこれまでの上昇には、まったく驚いている」と述べた。

30年債利回りの相対力指数(RSI、期間14日)は23.59、 10年債は27.42だった。同指数が30を下回ると利回りが上昇する 可能性がある。

入札結果

5年債入札の結果によると、最高落札利回りは1.374%と、入 札直前の市場予想の1.363%をわずかに上回った。

投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.83倍と、過去10回の 平均値2.72倍を上回った。

外国中央銀行を含む間接入札は50.8%、今年1月以来の高水準 だった。直接入札は8.7%。先月の入札では11.4%、過去10回の 同割合の平均値は10.1%だった。

財務省は26日、今週最後の入札となる7年債(290億ドル)入 札を実施する。

耐久財受注と新築住宅販売

米国債は一時、耐久財受注と新築住宅販売に反応して値上がり していた。

7月の製造業耐久財受注額は前月比で0.3%増加した。ブルー ムバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は3%増 だった。

また7月の新築一戸建て住宅販売(季節調整済み、年率換算) は前月比12%減少して27万6000戸。ブルームバーグのまとめた エコノミスト予想はほぼ変わらずだった。

みずほ証券USAの米国債トレーディング責任者、ジェーズ・ コンビアス氏は、「米国債をさらにけん引するには、今後も一段 と景気の弱さを示す情報が必要だ」と述べた。

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