8月25日の欧州マーケットサマリー:株が続落、米経済統計を嫌気

欧州の為替・株式・債券・商品 相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.2665 1.2627 ドル/円 84.56 83.90 ユーロ/円 107.09 105.97

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 247.54 -1.91 -.8% 英FT100 5,109.40 -46.55 -.9% 独DAX 5,899.50 -35.94 -.6% 仏CAC40 3,450.19 -40.92 -1.2%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 .59% +.00 独国債10年物 2.15% -.03 英国債10年物 2.84% -.04

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,237.50 +15.50 +1.25% 原油 北海ブレント 72.73 +.35 +.48%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は続落。米耐久財受注と新築住宅販売が予想を下 回ったことで、米経済の力強さをめぐる懸念が一段と強まった。

英石油・ガス探査会社タローオイルは4.6%安。同社はカナダ の同業ヘリテージ・オイルが保有するウガンダの資産買収が延期と なる可能性があると明らかにした。

オランダの金融サービス会社、SNSレアールは11%の大幅安。 同社が発表した1-6月(上期)決算は利益がアナリスト予想を下 回った。ギリシャ2位の銀行、EFGユーロバンク・エルガシアス は6.4%安。同国銀行株の下げの中心となった。10年物ギリシャ国 債の独国債に対する上乗せ利回りが急拡大したことが背景にある。

ストックス欧州600指数は前日比0.8%安の247.54と、7月 20日以来の安値で取引を終了。米国の住宅、雇用、製造に関する統 計から景気回復をめぐる不透明感が強まっており、同指数は4月に 付けた年初来高値から9%下げている。

7インベストメント・マネジメントで約33億ドル相当の資産運 用に携わるジャスティン・スチュワート氏(ロンドン在勤)は「経 済成長はより緩やかで、より低くなるだろう」と指摘。「8月で市場 は閑散としており、薄商いのため比較的小さい取引が相場に大きな 影響を及ぼし得る状況となっている」と続けた。

米商務省が発表した7月の製造業耐久財受注額は前月比で

0.3%増加した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミス ト予想の中央値は3%増だった。7月の新築住宅販売は市場の予想 に反して前月比で減少、過去最低水準を記録した。

◎欧州債券市場

欧州市場ではドイツ10年債利回りが過去最低を記録し、ギリシ ャ10年債とのスプレッド(利回り格差)は大幅に拡大した。欧州の 一部諸国の財政赤字抑制が難航するとの懸念が再浮上し、ドイツ国 債への買いを膨らませた。

アイルランド国債相場は下落。米格付け会社スタンダード・ア ンド・プアーズ(S&P)は24日、経営難の銀行を支援するコスト 増大を懸念し、アイルランドの信用格付けを「AA-」に1段階引 き下げた。この日発表された8月のドイツ景況感指数が予想に反し て上昇したものの、ドイツ国債の堅調は変わらなかった。

RIAキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、ニック・ スタメンコビッチ氏(エディンバラ在勤)は、「アイルランドは格下 げで売りを浴び、これがドイツ国債を支えている」と指摘。「米景気 先行き懸念の高まりとリセッション(景気後退)再来への警戒で、 リスク回避が広がっている」と語った。

ロンドン時間午後4時50分現在、独10年債利回りは前日比4 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.14%。一時 は過去最低となる2.09%まで下げた。同国債(表面利率2.25%、 2020年9月)価格は0.38ポイント上げ100.95。独30年債利回 りは13bp低下し2.642%と、過去最低を付けた。

利回り格差

アイルランド国債相場は下落。同国の10年債利回りは22bp 上昇の5.7%。独10年債に対する上乗せ利回りは24bp拡大し334 bp。一時は347bpまで広がり、過去最高を連日で更新した。

ギリシャ10年債と同年限のドイツ国債のスプレッドは44bp 拡大し929bpとなった。欧州連合(EU)がユーロ圏支援策を5 月に打ち出して以降、初めて900bpを超えた。

◎英国債市場

英国債市場では10年債相場が上昇し、同利回りは過去最低を更 新した。景気回復の失速懸念で、比較的安全な資産とされる国債の 需要が高まった。

インフレが加速するとの見方が弱まったことを背景に、10年債 の2年債に対する上乗せ利回りは縮小し、2009年4月以来の最小と なった。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P) は24日、アイルランドの長期信用格付けを1段階引き下げ「AA-」 とし、さらに格下げする可能性を示唆した。

英国債相場は前日も上昇。イングランド銀行(英中央銀行)金 融政策委員会(MPC)メンバーのマーティン・ウィール委員が英 紙タイムズとのインタビューで、英景気がリセッション(景気後退) に逆戻りする可能性があると語ったことが手掛かりだった。

コメルツ銀行の債券ストラテジスト、デービッド・シュノーツ 氏(ロンドン在勤)は、「一連の材料は安全への逃避を支えている」 と指摘。「目先はさらに低下する余地がある。中期的には現在の低利 回りを正当化するために、さらに景気の弱さを確認しなくてはなら ない」と語った。

ロンドン時間午後4時5分現在、10年債利回りは前日比4ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.84%。一時は

2.827%まで下げ、ブルームバーグがデータ集計を開始して以来の 低を付けた。同国債(表面利率4.75%、2020年3月償還)価格は

0.36ポイント上げ115.82。

一方、2年債利回りは前日比3bp上げ0.63%。10年債との 利回り格差は221bpと、09年4月22日以来の最小となった。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor:Tsuneo Yamahiro 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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