英国債:10年債利回り、過去最低-景気懸念やアイルランド格下げで

英国債市場では10年債相場が 上昇し、同利回りは過去最低を更新した。景気回復の失速懸念で、比 較的安全な資産とされる国債の需要が高まった。

インフレが加速するとの見方が弱まったことを背景に、10年債 の2年債に対する上乗せ利回りは縮小し、2009年4月以来の最小と なった。米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は 24日、アイルランドの長期信用格付けを1段階引き下げ「AA-」 とし、さらに格下げする可能性を示唆した。

英国債相場は前日も上昇。イングランド銀行(英中央銀行)金融 政策委員会(MPC)メンバーのマーティン・ウィール委員が英紙タ イムズとのインタビューで、英景気がリセッション(景気後退)に逆 戻りする可能性があると語ったことが手掛かりだった。

コメルツ銀行の債券ストラテジスト、デービッド・シュノーツ氏 (ロンドン在勤)は、「一連の材料は安全への逃避を支えている」と 指摘。「目先はさらに低下する余地がある。中期的には現在の低利回 りを正当化するために、さらに景気の弱さを確認しなくてはならない」 と語った。

ロンドン時間午後4時5分現在、10年債利回りは前日比4ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.84%。一時は

2.827%まで下げ、ブルームバーグがデータ集計を開始して以来の低 を付けた。同国債(表面利率4.75%、2020年3月償還)価格は

0.36ポイント上げ115.82。

一方、2年債利回りは前日比3bp上げ0.63%。10年債との 利回り格差は221bpと、09年4月22日以来の最小となった。

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