長期金利の0.9%割れにはサプライズなし、みずほ証の野地氏

債券市場で長期金利の指標とされ る新発10年物の309回債利回りが一時、7年ぶりに0.8%台に低下し たことについて、みずほ証券の野地慎シニアマーケットアナリストは 以下のようにコメントした。

「今回の0.9%割れにはサプライズ(驚き)はない。ここ最近の 株安や円高、米国金利低下の影響を受けての流れだろう。日本銀行が 追加金融緩和をしても為替の水準が大きく変わらないという考えもあ る。デフレ圧力が続き、株安も続くという思惑もあるため債券が買わ れている」

「長期国債を買い入れるような話など、緩和の内容がサプライズ であれば0.87%まで低下するだろう。しかし、日銀の追加緩和が新型 オペを10兆円増加し、期間を6カ月にするような内容ではあまり動か ず、長期金利は0.89%付近で推移するか、失望売りが出るだろう。も っとも、債券市場は、今後の景気や株安を織り込む動きになり、一度 売られたとしても、買い戻されるだろう」

「きのう発表の米中古販売件数も予想外に落ち込み、米景気不安 は高まっている。連邦準備制度理事会(FRB)は長期国債の買い入 れを決めたが、バランスシートを膨らませるなどの量的緩和強化では なく、自然減を補充するという話だ。米国は景気の先行きに不透明感 が出てくれば緩和が出来るだろう。米金利がさらに下がれば、円は1 ドル=80円になる可能性もある。日本株が8500円を付ければ、長期 金利も0.80%を付けてくるのではないか」

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