印マルチ・スズキ会長:資本不足の部品メーカーとは取引停止も

インドの自動車メーカー各社が部 品不足を理由に生産の抑制を余儀なくされている中、最大手のマル チ・スズキ・インディアは、増産に対応する資金力のない部品メーカ ーとの取引を停止する可能性がある。同社はアジア3位のインド自動 車市場で販売されている乗用車の約半分を製造している。

同社のR・C・バルガバ会長は23日、ニューデーリー近郊のノイ ダにある自宅でインタビューに応じ、「強固なバランスシートと資産が なければ、部品メーカーは当社と同じペースで拡大することは不可能 だろう」と指摘。「バランスシートの強化を確実に行うか、取引停止の リスクに直面するかのどちらかだとメーカー側に伝えた」と語った。

スズキのインド部門であるマルチや韓国のヒュンダイモーターカ ンパニー(現代自動車)など各メーカーは、タイヤやバンパー、バッ テリーなどの部品不足で生産抑制を強いられており、納車待ちリスト を導入した。現地部品メーカーの負債は、アジアのメーカーの平均の 2倍に達しているため、増産が困難となっている。

エンジェル・ブローキングのアナリスト、バイシャリ・ジャジョ ー氏(ムンバイ在勤)は「部品メーカーのたとえ1社や2社でも予定 通り納入できなければ、マルチだけでなくサプライチェーン全体に影 響が及ぶ」と述べた上で、「マルチは部品メーカーと一緒になって問題 解決に取り組む必要がある」と語った。

バルガバ会長は、直接的な資金支援は提供しないものの、部品メ ーカーと協力する考えを示した。資本不足により取引停止の可能性が あるメーカーの具体名には言及していない。その上で同会長は「実際 にそうならないことを望む」と述べた。

ブルームバーグが集計したデータによれば、インドの上場部品メ ーカー133社の負債資本比率は平均で138%。これに対し、ブルームバ ーグ・アジア太平洋自動車部品・機器株指数を構成する73社の平均は 58%となっている。

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