板硝子株が5日続落、公募増資などで498億円調達-希薄化

主に建築用、自動車用ガラスを製 造・販売する日本板硝子株が5日続落し、一時4%安の191円と前日 付けた年初来安値に並んだ。同社は前日、最大498億円の公募増資を 実施すると発表、1株価値の希薄化や将来的な売り圧力の増加を懸念 する売りが先行した。

同社が24日の取引終了後に発表したリリースによると、オーバー アロットメントを含む増資後の普通株式数は最大35%増の9億355万 株となる見通し。高い成長の見込まれる新興国市場などでの設備投資 資金や、合弁事業への投資資金を確保することを目指すという。同社 の第1四半期決算短信によると、連結売上高に占める欧州の売上高割 合は46%。北米は13%、アジアは10%。

米系格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは24 日、板硝子の新株式発行の計画発表を受け、同社の発行体格付Baa 3について引き下げ方向での見直しを継続すると発表。増資計画の進 ちょく状況に加え、現在進行中のコスト削減策や最終市場の改善を通 じ収益性とレバレッジが回復する時間軸について、引き続き検討する としている。

野村証券の河野孝臣アナリストは24日付の投資家向けリポート で、板硝子が先進国から新興国事業へのシフトを加速させている、と 指摘。その上で、今回の増資について「成長分野への投資と財務の強 化という2つの意味を持つ」との認識を示した。同証では、投資判断 を「2(中立)」のまま据え置いている。

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