サンタンデール銀アナリストがインサイダー取引-SEC

米証券取引委員会(SEC)は24 日、豪英系資源会社BHPビリトンによるカナダの肥料メーカー、ポ タシュへの敵対的買収提案に先立ち、スペインのサンタンデール銀行 アナリストら2人が約110万ドル(約9300万円)の不正利益を得たイ ンサイダー取引を摘発したと発表した。

SECがイリノイ州の連邦裁判所に20日提出した訴状によれば、 フェルナンデス・ガルシア(35)、カロ・サンチェス(36)両氏は、B HPがポタシュへの390億ドル規模の敵対的買収案を17日に発表した 数日前に、米証券会社の同一口座を利用してポタシュの株式オプショ ン計6万1000ドル余分を購入した。ガルシア氏はサンタンデール銀の 欧州株式デリバティブ(金融派生商品)調査部門の責任者だという。

SECで市場の不正取引監視グループを率いるダニエル・ホーク 氏は24日の発表文で、2人は「発表の数日前に極めて疑わしい取引で 得た利益を海外に移そうとした」と指摘。「不正行為で得た利益を犯罪 者に渡さないため、われわれは迅速かつ断固たる姿勢で対応する」と 語った。

サンタンデール銀の広報担当アンジェラ・ロシュ氏に連絡を取る ため就業時間後にメッセージを残したが、今のところ返答はない。ガ ルシア氏に電子メールでコンタクトを取ったところ、9月9日まで不 在と記された自動返信メールが送られてきた。サンチェス氏の電話番 号は今のところ確認できていない。

BHPによる買収提案をポタシュが拒否した日の同社株価は前日 比28%高となった。BHPはポタシュ株1株当たり130ドルでの買収 を提案した。

訴状によると、SECは2人がBHPの買収提案に関する「極め て重要な未公開情報」を握っていたと主張。情報の入手経路について は示さなかった。SECの発表文によれば、裁判所判事は2人の口座 を一時凍結した。

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