武田薬アクトスの心疾患リスク、アバンディアと大差ない-研究報告

武田薬品工業の主力の糖尿病治療 薬「アクトス」が心臓疾患を引き起こす確率について、心臓病の発症 率を高めるとの報告で販売が減少した英グラクソ・スミスクラインの 「アバンディア」と大差がないとの研究報告が明らかになった。

アバンディアないしアクトスの服用によって、心臓発作や心不全、 死亡のリスクが4%高まるとの研究報告がアメリカ心臓協会の学術誌 「サーキュレーション」(24日付)に掲載された。2007年に心臓発作 のリスクを43%高めるとの報告が発表されたアバンディアは、その後 売り上げが減少し、アクトスが糖尿病治療薬で最大の売れ筋商品とな った。

アクトスと同じ治療法の分類に属するアバンディアをめぐっては 米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会が7月14日、心臓疾患のリス クに関する新たな警告を掲載するよう勧告しており、米当局はアバン ディアの販売を差し止めるべきかどうか審査を進めている。

サーキュレーションに掲載された研究報告は、糖尿病患者3万 6000人余り(平均年齢54歳)を対象に2年9カ月にわたって実施し た調査結果を基にまとめられた。このうち1年2カ月の間、アバンデ ィアないしアクトスによる治療が行われた。アバンディアを服用した 602人と、アクトスを投与した599人が心臓発作と心不全のどちらか、 もしくは両方を発症し、死に至るケースもあった。各グループの死者 の数は217人に達した。

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