米デルが3PAR買収条件引き上げ用意、HPに対抗-関係者

米パソコン(PC)メーカー、デ ルはデータ保管技術を提供する米3PARに対する買収条件を引き上 げる用意がある。事情に詳しい関係者1人が明らかにした。米PCメ ーカー、ヒューレット・パッカード(HP)が23日に3PARに対し、 デルの提示額を上回る16億ドル(約1360億円)の買収案を示したこ とを受けた措置。

デルの計画が未公表であることを理由にこの関係者が匿名で語っ たところによると、デルの新たな提案は向こう数日中に提示される可 能性がある。先週、デルは約11億5000万ドルを支払うことで合意し ていた。買収条件をどの程度引き上げるかは未定。

HPの提示額は、デルの買収提案が発表される前の3PAR株価 の2倍超に相当する水準。3PARは24日の当局への届け出で、HP の提案の方が優れていると判断した場合、デルに対し3日以内に新た な条件を提示するよう求めると述べた。3PARの取締役会は、HP の提案がより望ましい取引となる「公算がかなり大きい」と判断し、 HPと交渉に入る方針。

ウェドブッシュ・セキュリティーズのアナリスト、カウシク・ロ イ氏は「現時点では、彼らが払おうとしているプレミアムは正気とは 思えない」と指摘。「現在のバリュエーション(株価評価)から外れて いる」と説明した。同氏は3PARの投資判断を「ニュートラル」と している。

資金面でHP有利との見方

ロイ氏は「HPが勝つだろう」とした上で、「デルにはHPほどの 資金がない。HPの財務状況なら何でも取得できる」と語った。

デルは、約150億ドルの現金を保有するPCメーカー世界最大手 のHPに挑むことになる。3PARを取得すれば、データセンター向 け製品・サービス市場で、通信機器メーカーの米シスコシステムズや コンピューターサービスの米IBMと競争する上での支援要因となる。 HPとデルは企業買収により、デスクトップやラップトップ型のPC よりも利益率の高い分野への進出を図っている。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE