米ゴールドマン:イメージ低下が影響か-社債引き受けで10位に後退

米投資銀行ゴールドマン・サック ス・グループは、9000億ドル(約76兆円)を運用するヘッジファン ドというよりも企業アドバイザーとしてのイメージを打ち出そうと努 めているものの、社債引き受けシェアが低下し続けている。同社のト レーディング関連利益は米大手金融機関で最大。

ブルームバーグが集計したデータによれば、米ウォール街の歴史 上最も収益性の高い企業であるゴールドマンは今年の社債引受業者ラ ンキングで10位。昨年は9位で、2003年には3位だった。今年これ までに世界で発行された社債1兆9000億ドルのうち、引き受けた割 合は3.7%と、過去10年間の平均4.8%を下回った。

ゴールドマンは先月、債務担保証券(CDO)の組成・販売で顧 客を欺いたとして同社を訴えた米証券取引委員会(SEC)と和解し、 過去最大規模の民事制裁金を支払うことで合意。その後、ブランクフ ァイン最高経営責任者(CEO)は顧客第一のイメージ回復に努めて いる。同CEOは4月、政府が学校や道路向けに資金調達する際や企 業「自らが成長に向けて投資する」時に助言や資金提供で3万5000 人の同社従業員が力を尽くしていると議会で証言した。

ロッチデール・セキュリティーズのアナリスト、リチャード・ボ ーブは「ゴールドマンは現在、若干苦戦を強いられている」と指摘。 「同社はビジネス手法や金融商品をめぐってかなり大きなPR上の課 題を克服する必要がある。ゴールドマンにはこうした問題を全て克服 できるだけの力があるが、過去1年から1年半の間に明るみに出たこ との影響が全くないとは考えにくいだろう」と述べた。

M&A助言では1位を維持

ただゴールドマンは、企業の合併・買収(M&A)の助言に関し ては今年これまでに手掛けた案件が165件とトップを維持しており、 株式引き受けのシェアも9.5%で2位となっている。

ゴールドマンの広報担当、マイケル・デュバリー氏は同社の債券 引き受け事業に関するコメントを控えた。

社債引き受けランキング上位はJPモルガン・チェースやドイツ 銀行など潤沢な預金を抱える金融機関だ。企業は一部の利回りが過去 最低水準となっているため、社債市場を活用しようとしている。

ブルームバーグのデータによると、米銀2位のJPモルガンは社 債引き受けで3年連続1位となった。ドイツの銀行最大手、ドイツ銀 は2位と、平均ランキング4.6位から上昇。シェアはJPモルガンが

6.8%、ドイツ銀が5.9%。

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