CMBS市場復活か-「元王者」ワコビア買収のウェルズFが事業強化

米銀ウェルズ・ファーゴが商業用 不動産ローン担保証券(CMBS)市場に戻ってきている。同行が2008 年に127億ドル(現在のレートで約1兆700億円)で買収した同業ワ コビアをつまずかせたのがCMBS事業だった。

ウェルズ・ファーゴはCMBS組成・販売強化で、過去3カ月に 20人余りのバンカーや支援スタッフを増員。この取り組みを同行でジ ョン・シュルーズベリー氏とともに率いるエド・ブレーキー氏が明ら かにした。CMBS販売は予定しているものの、両氏は今月16日のイ ンタビューでその日程は明らかにしなかった。

商業用不動産ローン事業の責任者であるブレーキー氏は「CMB S市場は復活すると確信しており、その見方に基づいて投資している。 準備は着々と整いつつあり、この市場のリーダーになるつもりだ」と 語った。

CMBS市場はかつて、ワコビアが支配していたが、同行は同市 場関連で計21億ドル超の損失を07年と08年に計上。ブルームバーグ 集計のデータによれば、05年から07年までは810億ドルのCMBS を手掛け、同証券の組成・販売で1位だった。

米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスによると、 商業用不動産の価値は07年のピークから39%下落。これによって、 不動産ローンの引き受けリスクが低下し、銀行はより慎重な基準を採 用して信用力の高い借り手を選ぶことができるとシュルーズベリー氏 は指摘する。

ウェルズ・ファーゴで証券・投資グループ責任者を務める同氏は 「ローン組成に良いタイミングだ」と語り、その理由として「担保資 産の価格が低く、適切な組成が可能で、数年前のような激しい競争の 状況にはない」ことを挙げた。

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