世界の社債保証コスト上昇-米中古住宅販売の大幅減で

24日のクレジット・デフォル ト・スワップ(CDS)市場で、世界の企業の社債保証コストが上昇 した。米中古住宅販売件数が予想以上に落ち込んだことで、同国の景 気回復が行き詰まっているとの懸念が強まった。

マークイット・グループによれば、北米企業の信用リスクの指標 であるマークイットCDX北米投資適格指数のスプレッドは、ニュー ヨーク時間午後5時16分(日本時間25日午前6時16分)現在、

3.7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の113.1bp。 欧州の銀行や保険会社の社債保証コストも上昇した。

米高級住宅建設のトール・ブラザーズの社債保証コストは2008 年12月以来の高水準に上昇した。住宅差し押さえや限られた雇用拡 大が住宅市場を圧迫する中で、7月の中古住宅販売件数が前月比

27.2%減と、エコノミスト予想より大幅に減少したことが嫌気され た。ノーベル経済学賞受賞者のジョゼフ・スティグリッツ氏はこの日、 欧州各国の政府が財政赤字削減に向けて緊縮財政を実施するのに伴い、 欧州はリセッション(景気後退)に逆戻りするリスクがあると指摘し た。

ウニクレディトのミュンヘン在勤ストラテジスト、クリスティア ン・ウェーバー氏は「過剰な住宅供給、高い失業率、さらに返済遅延 の増加はすべてが組み合わさって起爆剤となっている。それは米国を リセッションに逆戻りさせるだけの威力がある」と述べ、こうした状 況は「悪循環」を生み出す可能性があると指摘した。

JPモルガン・チェースによると、欧州の銀行・保険25社の優 先債で構成するマークイットiTraxx金融指数のスプレッドは、

5.5bp上昇して140.5bpと、7月20日以来の高水準だった。

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