米国株:S&P500が7週ぶり安値、住宅販売の急減で

米株式相場は下落。S&P500 種株価指数は7週間ぶり安値を付けた。米中古住宅販売が急激に落ち 込んだことで、景気回復の持続性に対する懸念が強まった。

ダウ工業株30種平均では、ボーイングやアルコア、キャタピラ ーが安い。3PARに対する買収条件を引き上げる用意があると報 じられたデルも下落。ファイザーは、抗がん剤「スーテント」を使 用した肺がん患者の生存期間に改善が見られなかったとの発表が嫌 気され、売られた。

S&P500種株価指数は前日比1.5%安の1051.87。ダウ工 業株30種平均は133.96ドル(1.3%)下落し10040.45ドル。 一時は9991ドルまで下げる場面もあった。

キー・プライベート・バンク(オハイオ州クリーブランド)の チーフ投資ストラテジスト、ブルース・マケイン氏は「中古住宅販 売統計が大きなショックを与えた」と指摘。「住宅市場は脆弱(ぜい じゃく)さの兆しが至る所に現れていたのだから、この日の中古住 宅販売の数字は予想しておくべきだった。税控除措置がかなりの需 要を先食いしたことは分かっていた。ただ実際数字が活字になって 目に入ってくると、常にショックを覚えるものだ」と述べた。

中古住宅販売

全米不動産業者協会(NAR)が発表した7月の中古住宅販売件 数 (季節調整済み、年換算、以下同じ)は前月比27%減の383 万戸と、ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査の予 想中央値465万戸を大きく下回った。

パソコン(PC)メーカーのデルは3%安の11.59ドル。事情 に詳しい関係者は、データ保管技術を提供する米3PARに対してデル が買収条件を引き上げる用意があることを明らかにした。米PCメ ーカー、ヒューレット・パッカード(HP)が3PARに16億ドル の買収案を提示したことを受けた措置。

ブルームバーグのデータによれば、世界全体で今年これまでに発 表されたM&A(企業の合併・買収)の規模は合計1兆3000億ド ルで、昨年を23%上回っている。

「明るい材料」

1995年から2003年までニューヨーク証券取引所の最高経営 責任者(CEO)を務めたリチャード・グラッソー氏は、ブルームバ ーグテレビジョンのインタビューで、「レーバーデー(9月6日)の ころには明るい材料も出てくると思う」とした上で、「企業は記録的 な規模の現金を保有しており、的を絞った戦略的な買収やプライベー トエクイティ(PE)投資会社による買収提案が見られるようになるだ ろう」と語った。

ファイザーは1.7%安の15.82ドル。スーテントを使用した 肺がん治療の試験では、全般的に患者の生存期間を改善することがで きなかった。

心臓用電子装置メーカーのメドトロニックなどヘルスケア株も安 い。S&P500種のヘルスケア株指数は構成する主要10業種中で 2番目に大きな下げとなった。メドトロニックは11%安の31.21 ドル。同社は2011年度(11年4月終了)の1株当たり利益の見通 しを3.45-3.53ドルと、従来予想の3.54-3.64ドルから引き 下げた。

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