8月24日の米国マーケットサマリー:円が一時83円台、米指標悪化

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.2673 1.2657 ドル/円 84.17 85.16 ユーロ/円 106.66 107.79

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 10,040.45 -133.96 -

1.3% S&P500種 1,051.88 -15.48 -

1.5% ナスダック総合指数 2,123.76 -35.87 -1.7%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .47% -.01 米国債10年物 2.49% -.10 米国債30年物 3.56% -.11

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,233.40 +4.90 +.40% 原油先物 (ドル/バレル) 71.40 -1.70 -

2.33%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、円が対ドルで15年ぶりの高値に まで上昇。ドルは対ユーロで下げに転じた。7月の米中古住宅販売件 数が落ち込み、景気減速懸念が強まったため、ドル売りが膨らんだ。

菅直人首相が日本時間24日に記者団に対し、「為替の急激な変 動というのは好ましくない」と発言したものの、円買いの流れは変わ らず、円は対ユーロで2001年以来の高値をつけた。米住宅統計を受 け、米連邦準備制度理事会(FRB)が追加の金融緩和に動くとの観 測からドルはユーロに対して軟化した。

みずほフィナンシャル・グループの米通貨セールス担当責任者、 ファビアン・エリアソン氏は、「景気回復は予想されていたよりもは るかに遅いという事実が浸透しつつあり、その事実は悪い経済指標に 裏付けられている」と指摘。「ドルが圧迫されている」と述べた。

ニューヨーク時間午後1時45分現在、円は対ドルで前日比

1.1%上昇し、1ドル=84円27銭(同85円16銭)。一時は 1995年6月以来の高値となる83円60銭をつけた。円は対ユーロで は0.8%高の1ユーロ=106円88銭(前日は107円79銭)。一時 は105円44銭と2001年7月以来の高値まで上昇した。ドルはユー ロに対し、1ユーロ=1.2687ドルと、前日の1.2657ドルから

0.2%下げた。7月13日以来の高値1.2588ドルをつける場面もあ った。

◎米国株式市場

米株式相場は下落。S&P500種株価指数は7週間ぶり安値を付 けた。米中古住宅販売が急激に落ち込んだことで、景気回復の持続性 に対する懸念が強まった。

ダウ工業株30種平均では、ボーイングやアルコア、キャタピラ ーが安い。3PARに対する買収条件を引き上げる用意があると報 じられたデルも下落。ファイザーは、抗がん剤「スーテント」を使 用した肺がん患者の生存期間に改善が見られなかったとの発表が嫌 気され、売られた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株 価指数は前日比1.5%安の1051.88。ダウ工業株30種平均は

133.96ドル(1.3%)下落し10040.45ドル。一時は9991ドル まで下げる場面もあった。

キー・プライベート・バンク(オハイオ州クリーブランド)の チーフ投資ストラテジスト、ブルース・マケイン氏は「中古住宅販 売統計が大きなショックを与えた」と指摘。「住宅市場は脆弱(ぜい じゃく)さの兆しが至る所に現れていたのだから、この日の中古住 宅販売の数字は予想しておくべきだった。税控除措置がかなりの需 要を先食いしたことは分かっていた。ただ実際数字が活字になって 目に入ってくると、常にショックを覚えるものだ」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。2年債利回りは過去最低を更新、10年債利回 りは2009年3月以来初めて2.5%を下回った。朝方発表された7月 の米中古住宅販売件数が大幅に減少し、景気が低迷しているとの懸念 が広がった。

2年債利回りとフェデラルファンド(FF)金利誘導目標の格 差は、2008年12月以来で最小となった。財務省が午後に入り実施 した2年債の入札(370億ドル)では落札利回りが過去最低だった。 不透明感からの逃避先として米国債の需要が高まった。

プライマリーディーラー18社の一角である野村ホールディン グスの金利戦略責任者、ジョージ・ゴンキャルべス氏は、「より高い 利回りを確保しようとしていた投資家の間で諦めが広がっている」 と指摘、「投資家は利回りがさらに低下する可能性があるとみて、今 のうちに利回りを確定しようと動いている」と指摘した。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後3時33分現在、10年債利回りは10bp低下の2.50%。 10年債価格(表面利率2.625%、2020年8月償還)は27/32上 げて101 2/32だった。

2年債利回りは一時、過去最低の0.4542%を記録した。30年 債利回りは10bp下げて3.57%。2009年4月以来低水準の

3.54%まで下げる場面もあった。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は上昇。株価下落を背景に一部の投資資 金が安全への逃避先として金へ向かったことで、4週間ぶり大幅安か ら上げに転じた。

米国の景気回復が減速するとの見方から、S&P500 種株価指 数は月間ベースで4カ月連続マイナス。この日発表された7月の米 中古住宅販売は予想以上に落ち込んだ一方、同在庫は増加した。

ラサール・フューチャーズ・グループのトレーダー、マシュー・ ジーマン氏(シカゴ在勤)は「市場は再び不安の真っただ中にある」 と指摘。「投資家はこぞって株式市場から資金を引き揚げ、安全な投 資先とされる金への投資時期をうかがっている」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先 物相場12月限は前日比4.90ドル(0.4%)高の1オンス=

1233.40ドルで取引を終了。朝方の取引では1.4%安と、日中取引 としては7月27日以来の大幅安となる場面もあった。

◎原油先物市場

ニューヨークの原油先物相場は7週間ぶりの安値に下落。米中古 住宅販売が予想以上の落ち込みとなったことで、経済成長が減速し燃 料需要が弱まりつつあるとの見方が強まった。

原油は一時2.3%安。全米不動産業者協会(NAR)が発表し た7月の中古住宅販売件数(年換算)は前月比27%減の383万戸。 これを嫌気して米国株が下げたことが原油売りの背景となった。ブル ームバーグ・ニュースの調査によると、米エネルギー省が25日に発 表する先週の原油在庫は増加したもようだ。

コンフルエンス・インベストメント・マネジメント(セントルイ ス)のチーフ市場ストラテジスト、ビル・オグレイディ氏は、「米経 済には景気減速を示唆する典型的な兆候がすべて表れている」と述べ た。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物10月限は前 日比1.47ドル(2.01%)安の1バレル=71.63ドルで取引を終了。 一時は71.45ドルと、7月7日以来の安値を付ける場面もあった。 今月3日からの下落率は13%。過去1年間では3.7%値下がりして いる。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 名子 知子 Tomoko Nago-Kern +1-212-617-2407 tnagokern@bloomberg.net Editor: Shigeru Chiba 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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