米国債:上昇、2年債利回り過去最低-住宅販売が急減

米国債相場は上昇。2年債利回 りは過去最低を更新、10年債利回りは2009年3月以来初めて

2.5%を下回った。朝方発表された7月の米中古住宅販売件数が大 幅に減少し、景気が低迷しているとの懸念が広がった。

2年債利回りとフェデラルファンド(FF)金利誘導目標の格 差は、2008年12月以来で最小となった。財務省が午後に入り実施 した2年債の入札(370億ドル)では落札利回りが過去最低だった。 不透明感からの逃避先として米国債の需要が高まった。

プライマリーディーラー18社の一角である野村ホールディン グスの金利戦略責任者、ジョージ・ゴンキャルべス氏は、「より高い 利回りを確保しようとしていた投資家の間で諦めが広がっている」 と指摘、「投資家は利回りがさらに低下する可能性があるとみて、今 のうちに利回りを確定しようと動いている」と指摘した。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後4時9分現在、10年債利回りは10bp低下の2.50%。10 年債価格(表面利率2.625%、2020年8月償還)は7/8上げて101 3/32だった。

2年債利回りは1bp下げて0.47%。一時、過去最低の

0.4542%を記録した。30年債利回りは11bp下げて3.57%。2009 年4月以来低水準の3.54%まで下げる場面もあった。

30年債リターン

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチのデータによ ると、30 年債の投資リターンは今月5.70%。6月は5.74%だっ た。30年債利回りの相対力指数(RSI)は30を下回り、30年債 の上昇持続が難しい可能性を示唆している。

2年債に対する30年債の上乗せ利回りは、約3.14ポイントと、 2009年10月以来の最小まで縮小した。景気が低迷するとの懸念が 背景だ。2年債と1カ月物Tビル(財務省短期証券)との利回り格 差は2008年4月以来の最小だった。

米財務省が実施した2年債入札の結果によると、最高落札利回 りは0.498%。投資家の需要を測る指標の応札倍率は3.12倍と、 過去10回の平均値3.19倍を下回った。

ジェフリーズの米国債トレーダー、サラ・ソーベック氏(ニュ ーヨーク在勤)は、「この利回り水準では、2年債に投資家の関心を 集めるのは難しい」と述べた。

財務省が前日実施した30年物インフレ連動債(TIPS)の入 札(発行額70億ドル)の結果によると、最高落札利回りは1.768%、 1998年の30 年TIPS入札開始以来で最低だった。応札倍率は過 去最高の2.78倍。

25日には5年債(360億ドル)、さらに26日には7年債(290 億ドル)の入札が予定されている。

中古住宅統計

全米不動産業者協会(NAR)が発表した7月の中古住宅販売 件数(季節調整済み、年換算、以下同じ)は前月比27%減。ブルー ムバーグがまとめたエコノミスト予想中央値では13.4%の減少だ った。米国債はこの統計に反応し、買いが膨らんだ。

RWプレスプリッチの政府・機関債トレーディング担当マネジ ングディレクター、ラリー・ミルスタイン氏は、「住宅統計は非常に 悪く、極端に弱い内容だった。不安定な米国経済を考えると、明ら かに懸念材料だ」と話し、「今の懸念は、金融当局が償還資金の再投 資以外に何か手を打つ必要があるのかどうかだ」と説明した。

連邦公開市場委員会(FOMC)は今月10日に発表した声明で、 景気回復を支援するためFRBが保有する証券を一定に保つと表明 した。バーナンキFRB議長は27日、ワイオミング州ジャクソンホ ールでの会議で景気見通しについて議論する。

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