欧州債:ドイツ国債利回り、過去最低-リセッション逆戻りを警戒

欧州債市場ではドイツ10年債 と30年債の利回りが過去最低を記録した。株安で逃避需要が強まっ た。またノーベル経済学賞受賞者のジョゼフ・スティグリッツ氏は、 欧州各国が歳出削減を進める中、域内経済がリセッション(景気後退) に逆戻りするリスクがあるとの見解を示した。

金融市場は世界的に国債が買われる展開となった。米2年債利回 りが過去最低まで下げたほか、英国の2年債と10年債の利回りもこ れまでの最低となった。一方、欧州の周縁国の国債相場は伸び悩み、 ドイツ国債に対する上乗せ利回りが拡大。アイルランド10年債と独 10年債のスプレッド(利回り格差)は過去最大に広がった。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)がこの日発表した6 月のユーロ圏鉱工業新規受注指数は前月比2.5%上昇と、前月から伸 びが鈍化した。

コメルツ銀行の債券ストラテジスト、デービッド・シュノーツ氏 (ロンドン在勤)は、「ドイツ国債市場での非常に力強い勢いは健在 だ」と述べ、「この日は利回りの過去最低記録を阻止するような材料 は一切ない」と語った。

ロンドン時間午後3時52分現在、独10年債利回りは前日比10 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.19%。同国債 (表面利率2.25%、2020年9月償還)価格は0.90ポイント上げ

100.58。独30年債利回りは12bp低下の2.79%となった。

アイルランド国債のスプレッド

アイルランド10年債利回りと同年限のドイツ国債とのスプレッ ドは316bpに拡大し、ブルームバーグがデータ集計を開始した 1991年以降の最大となった。これまでの最大は、EUと国際通貨基 金(IMF)が最大7500億ユーロ規模のユーロ圏支援基金をまとめ た5月8日の前日に付けたものだった。

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