【個別銘柄】輸出、ソニー、鉱業、日触媒、野村不HD、サイゼリヤ

きょうの日本株市場で、株価変動 材料の出た銘柄の終値は以下の通り。

輸出関連株:日産自動車(7201)が前日比2.8%安の637円、日 立製作所(6501)が2.9%安の341円、ファナック(6954)が1.2%安 の9250円など軒並み下落。TOPIXの業種別下落寄与度上位には電 機、輸送用機器、機械が並んだ。米国で24日に発表される7月の中古 住宅販売統計が大きく落ち込むとの予想に加え、ドル・円相場が3営 業日ぶりに1ドル=85円を割り込む円高が進行し、収益不安から売り が優勢となった。対ユーロでも円高が進み、欧州売上高比率の高い精 密機器の下げも目立った。

ソニー(6758):3.7%安の2406円。台湾最大の液晶表示装置(L CD)メーカーである奇美電子は23日、ソニーのノートブックパソコ ン「VAIO」、液晶テレビ「ブラビア」、家庭用ゲーム機「プレイス テーション3」が同社の米国での特許を侵害しているとし、ソニーを 米連邦地裁に提訴した。企業イメージの低下などを嫌気した売りが優 勢となった。

石油関連株:国際石油開発帝石(1605)が2.8%安の38万9500 円、石油資源開発(1662)が0.6%安の3155円となり、業種別33指 数の下落率1位は鉱業。23日のニューヨーク商業取引所の原油先物相 場は一時前日比1.4%安の1バレル=72.75ドルと7月7日以来、6週 ぶりの安値を付け、収益にマイナスに作用すると見られた。

日本触媒(4114):8.3%安の761円。公募増資などで最大200億 円を調達すると23日に発表、調達資金は設備投資と子会社への投融資 資金に充当する。発行済み株式数が最大13.3%増えるため、1株当た り株式価値の希薄化が懸念された。シティグループ証券の池田篤アナ リストは、「財務体質が良好であったことから今回の増資は意外感が強 い」と指摘。ただ、希薄化の程度は比較的マイルドな印象で、「中長期 で高い成長が見込まれるSAPなどで的確な設備投資がなされるので あれば、大きなネガティブとは言えない」と見ている。

野村不動産ホールディングス(3231):6.3%安の1119円。クレデ ィ・スイス証券は23日、投資判断を「中立」から「アンダーパフォー ム」、目標株価を1200円から1000円に下げた。望月政広アナリストは 23日付のリポートで、不動産価格はピーク時から30-40%下げており、 メザニンローン(融資と出資の中間のリスクを取る融資手法)に投資 するCMBSファンドの会社計画の評価損は十分ではないと指摘。第 2四半期か第4四半期の決算発表時に、評価損計上で2011年3月期の 業績計画が下方修正される可能性に言及した。

サガミチェーン(9900):3.9%安の496円。固定資産の減損に関 する会計基準に基づき建物などの資産の減損損失を計上、11年1月期 の連結最終損失は8億9000万円と、従来予想の7億1000万円から赤 字幅が拡大する見通しとなった。収益低下を嫌気した売りに押された。

サイゼリヤ(7581):2.6%高の1683円。10年8月期の連結営業 利益は前期比約5割増の140億円程度になる見通し、と24日付の日本 経済新聞朝刊が報道。従来予想は135億円。低価格メニューがテレビ 番組で紹介されたことなどで新規顧客が増えたという。独立系調査会 社ティー・アイ・ダブリュの岡敬シニアアナリストは、外食産業の価 格交渉が厳しさを増す中、イタリアンレストランに特化した同社は競 争相手が少なく、「低価格を追求し価格競争力もある」と評価。営業利 益予想は145億円としている。

科研製薬(4521):1.5%高の921円。一時1.8%高の923円と09 年3月以来、約1年半ぶりの高値を付けた。出来高は53万株と、前日 までの過去1年間の平均37万株を上回る。中高齢者の関節痛の治療な どに使用される関節機能改善剤「アルツ」の販売が好調、中長期で安 定成長が可能な銘柄との見方が広がった。会社側の11年3月期の業績 計画によると、主力のアルツは前期比3%増の311億円となり、連結 売上高目標865億円の約36%を占める見込みだ。

平和(6412):1.7%高の1095円。一時2%高の1098円と09年8 月以来、約1年ぶりの高値を回復した。「ルパン三世」シリーズのパチ ンコ機の販売が好調、同シリーズとしては3年ぶりの投入となるパチ スロ「ルパン一族の秘宝」の評判も高く、販売上振れが期待された。 同社経営企画室の大内仁氏によると、4-6月(第1四半期)のパチ ンコ販売台数は5万6000台、通期計画19万3000台に対する進ちょく 率は29%だった。

エクセディ(7278):4.5%高の2393円。野村証券では23日、投 資判断「1(買い)」を継続、目標株価を従来の2550円から2900円に 引き上げた。

SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ (9478): 制限値幅いっぱいの4000円(22%)高の2万2400円でストップ高。 中国でEC(電子取引)事業を展開希望の事業者に支援サービスを開 始する、と前日に発表。将来的な業績へのプラス寄与が見込まれた。

シニアコミュニケーション(2463):3%安の4850円。東京証券 取引所は24日午後、東証マザーズ市場上場の同社株について、有価証 券報告書などへの虚偽記載が確認されたとして、9月25日付で同社株 を上場廃止にすると発表した。上場廃止の発表を受け、同社株の午後 の売買は停止した。

アーム電子(6671):30円(37%)安の52円でストップ安。民事 再生手続き開始を東京地裁に申請したと23日に発表、負債総額は62 億円。08年のリーマン・ショック以降に電子回路基板の需要が減り、 価格競争も激化して業績が低迷した。さらに子会社による不適切会計 処理が発覚、信用が悪化して資金繰りがひっ迫した。大証ジャスダッ クは9月24日付で上場廃止にすると発表、処分売りが殺到した。

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