シカゴ連銀総裁:米経済は「難局を脱していない」

米シカゴ連銀のエバンス総裁は 24日、住宅市場と米経済は改善の兆しを見せているものの、回復は まだ確かなものではないとの見解を示した。

同総裁はインディアナポリスで住宅政策などについて講演、「全 般的な景気回復の兆候と住宅価格の安定化の兆しが一部にあるもの の、まだ難局を脱していない」と指摘した。その後の質疑応答の中 でエバンス総裁は、回復は「極めて緩やかに進んでいるようだ」と 指摘、「緩和的な金融政策が適切だ」と話した。

スピーチ終了後にエバンス総裁は記者団に対し、「労働市場では 顕著な改善が見られず、ますます気が重くなってきた」と述べた。 景気見通しについては「極めて緩やかな回復」と述べ、「私は個人的 な2010年の見通しを下方修正するだろう」と語った。

同総裁は記者団に、「景気回復が今の段階で、非常に緩やかな場 合、何かしらの打撃を受けると、景気が行き詰ってしまう可能性が ある」と話した上で、「それは私の望むところではない。私は景気回 復の継続を見込んでいる」と続けた。

エバンス総裁は「われわれが景気回復の持続性について、ます ます確信が持てなくなれば」、私は米連邦公開市場委員会(FOMC) による一段の緩和を恐らく支持することになろう、と述べた。

住宅部門

エバンス総裁はスピーチの中で、「今年の差し押さえ件数は最大 300万戸に達する可能性が予想される。このうち銀行の責任で生じ たものが100万戸以上を占める」と述べた。また、「雇用喪失と失 業は、いまや無分別な融資よりも大きなデフォルト(債務不履行) の原因となっている」と説明した。

全米不動産業者協会(NAR)が24日発表した7月の中古住宅 販売件数 (季節調整済み、年換算、以下同じ)は前月比27%減の 383 万戸と、ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調 査の予想中央値465万戸を大きく下回った。

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