利回り追求で長期債に需要シフト、低インフレの持続観測で-信用市場

債券発行市場では長期債のシェア が過去3カ月で最大となっている。企業が過去最低の借り入れコスト を利用する一方、投資家は景気減速で低インフレが続くとみているこ とが背景にある。

鉄道輸送会社の米ノーフォーク・サザンは2005年以来となる100 年債を起債した。これにより償還期間が10年以上の長期債の8月の 起債合計は437億ドル(約3兆7200億円)と、全体の48.7%に達 したことがブルームバーグの集計データで示されている。バンク・オ ブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によれば、投資適格級の 債券利回りは今月19日に3.79%と、過去最低を付けた。

米連邦準備制度理事会(FRB)の予想よりも弱い経済成長見通 しやインフレ鈍化の兆候を背景に、償還期間の長い社債のパフォーマ ンスは償還まで1-3年の社債との比較で09年7月以来の高水準と なっている。金利先物市場では、FRBが少なくとも0.25ポイント の利上げを12月まで見送る確率が98.6%となっている。

ルーミス・セイレス・ボンド・ファンドの共同運用担当者、キャ スリーン・ギャフニー氏は「投資家は得られる利回りすべてを奪い合 っている状況だ」と述べ、「当面は低金利環境が続く公算が大きいこと からみて、社債は今の資本市場で最も魅力の高い投資先の一つだろう」 と指摘した。

借り入れコストは全般的に低下しているものの、償還まで15年 以上の投資適格級社債の利回りは同年限の米国債に対する上乗せ幅 (スプレッド)が208ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) と、4月21日に付けた今年最低の167bpや07年の平均202bp、 前年の134bpを上回る水準にある。BOAメリルの指数が示した。

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