野村不H株が反落、評価損計上に警戒感-クレディS格下げ

「プラウド」ブランドのマンション 開発や分譲を手掛ける野村不動産ホールディングス株が急反落。商業 用不動産ローン担保証券(CMBS)ファンドへの投資に伴う評価損 計上で、今後業績が下方修正される可能性が一部アナリストから指摘 され、収益水準の低下を懸念する売り圧力が強まった。

株価は一時、前日比5.8%安の1125円まで下げ幅を拡大。チャー ト分析上は、投資家の中期売買コストを示す75日移動平均線(1188 円)に上値を抑えられる格好となった。

クレディ・スイス証券は23日、野村不HD株の投資判断を従来の 「中立」から「アンダーパフォーム」に、今後12カ月間の目標株価を 1200円から1000円にそれぞれ引き下げた。

担当の望月政広リサーチアナリストは投資家向けリポートの中で、 2011年3月期の会社計画の下方修正リスクが株価に織り込まれてい ない、と指摘。同証では、メザニンローン(融資と出資の中間のリス クを取る融資手法)に投資するCMBSファンドからの評価損を、会 社計画の40億円を上回る100億円と予想している。不動産価格はピー ク時から30-40%下げており、「会社計画の評価損では十分ではない」 との認識だ。同ファンドの10年3月末の簿価は325億円だった。

望月氏は、第2四半期か第4四半期決算発表時に、評価損の計上 による業績下方修正が行われる可能性があるとの見方を示唆。実際に 損失計上されない場合でも同業他社の株価パフォーマンスに劣後する と予想した。新たな目標株価は、今期予想のEV/EBITDA倍率 で25倍(評価損100億円を加味すると20倍)、1株当たり税引き後N AVの0.6倍に当たる。

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