粗糖相場が上昇か、世界各地の「異常気象」で供給逼迫-キングズマン

粗糖相場が5カ月ぶりの高値から さらに上昇するとの見通しを、スイスの商品調査会社キングズマンが 示した。ロシアや中国などでの悪天候で生産が落ち込んでいることに 加え、最大の生産国であるブラジルでは港湾の混雑により輸出が遅れ ていることを理由として挙げた。

キングズマンのマネジングディレクター、ジョナサン・キングズ マン氏は23日、スイスのローザンヌからの電話インタビューで「世 界各地で粗糖在庫が非常に低水準となっており、生産に影響する恐れ のある天候関連の問題を多く抱えている」と指摘。「これらの要因が 合わさって市場関係者は強気になっている」との見方を示した。

ロシアで干ばつ、パキスタンは洪水の被害を受け、これらの国々 の輸入が増加する兆しがあるなか、粗糖相場は1年1カ月ぶりの安値 を付けた5月7日以降、54%上昇している。ロシアは先週、同国の 生産が見通しを20%下回ると予想。パキスタンは16日、不足を補 うため12月までに粗糖の買い入れを開始する可能性があると発表し た。東南アジア最大の輸入国であるインドネシア政府は19日、豪雨 の影響で生産が目標を下回る可能性を指摘した。

キングズマン氏は「世界各地が異常気象に見舞われている」と指 摘。「パキスタンではひどい洪水が相次ぎ、中国では洪水や乾燥した 天候、インドネシアでは降雨が続いている。状況が悪化すれば相場は 急騰する可能性がある」と述べた。同氏は来週、ニューデリーで会議 を主催する。

ICEフューチャーズUSの粗糖先物10月限は20日、1ポン ド当たり20.07セントと、中心限月としては3月11日以来の高値を 付けた。

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