レポは0.115%近辺に低下、ターム物に調達シフト-緩和期待が後退

短期金融市場では、翌日物のレポ (現金担保付債券貸借)金利がやや弱含んだ。今週にも追加金融緩和が 実施されるとの期待が後退し、資金調達の需要が翌日物からターム(期 日)物にシフトした。

この日のレポは、2営業日後に受け渡しされる翌日物(スポット ネクスト物)が0.115%近辺で取引され、前日の0.12-0.125%に比 べて小幅低下した。3営業日後に受け渡しされる翌日物は0.12%近辺 で推移した。

国内大手金融機関の資金担当者によると、臨時の金融政策決定会 合開催による緊急緩和の思惑は薄れ、行き過ぎたショートファンディン グ(期間の短い資金手当て)が修正されていると指摘。次回9月6、7 日の定例決定会合までのターム物の調達需要が増えたという。

市場が注目した菅直人首相と白川方明日銀総裁の会談は23日、 15分程度の電話会談に終わり、早期の追加緩和観測が後退。金利低下 を期待して手控えられていたターム物の資金調達が再び増えた。

午後に実施された全店共通担保資金供給オペ6000億円(8月25 日-9月10日)は、最低落札金利が前回19日より1ベーシスポイン ト(bp)高い0.11%、平均落札金利は0.8bp高い0.110%と、ター ム物の調達意欲が強まった。通知額の5倍を超える応札が集まった。

緩和観測は根強い

もっとも、国庫短期証券(TB)の新発3カ月物や1年物の利回 りは0.105%と、政策金利0.1%に近い水準で低位安定した。国内証 券のディーラーによると、追加緩和観測で強気の参加者がいるため、あ すの3カ月物入札も落札利回りの低下が予想されるという。

前週後半のTB入札では、追加緩和を期待して積極的に在庫を積 み上げたディーラーもあったとみられ、引き続き資金手当ての需要が強 い。国内大手金融機関の担当者は、次回の決定会合で利下げを予想する 向きもあるため、すぐには金利は上昇しないという。

次回9月6、7日の日銀会合で決定される政策金利を予想するオ ーバーナイト・インデックス・スワップ(OIS)取引は、前週前半の

0.09%台に比べて0.085%近辺に低下している。

セントラル短資の金武審祐執行役員は、「円高や株安が進んでお り、市場が追加緩和を催促している。日銀は円高を抑えるために、最も 効果的なタイミングで何らかの緩和策を打ち出さざるを得ないだろう」 とみている。

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