米S&P500種:今後2年間の増配率は増益率の約半分に-UBS

米景気回復が勢いを失っていると の兆候から、米S&P500種銘柄の今後2年間の増配率は増益率の約 半分にとどまるとの見通しをスイスの銀行UBSが示した。

UBSの米市場担当チーフストラテジスト、ジョナサン・ゴルブ 氏は23日の顧客向けリポートで、S&P500種銘柄の11年の配当は 09年を25%上回る水準になると分析。これに対し利益は46%上回る だろうと予測した。合併や自社株買いなど現金支払い合計の増加率も 増益率に及ばないとした。

1930年代以降で最悪のリセッション(景気後退)を経験した後、 米企業経営者は財務改善を図り、資本支出と研究開発費を抑制してき た。ゴルブ氏は、先週の失業保険申請件数の大幅増加など経済指標の 悪化により、現金の支出ではなく保持を図る「保守的な」経営戦略を 経営者は強めるだろうと指摘した。

ゴルブ氏は「経済成長が鈍化し、景気の二番底懸念が強まるなか、 企業は引き続きコスト削減と運転資本に関して慎重姿勢を取ると予想 する」とした上で、「配当を期待する多くの投資家は今後も失望するだ ろう」と述べた。

同氏は、自社株買いプログラムを実施することができ、実施への 前向きな意向を表明している企業の株式を買うよう推奨した。

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