FRBの再審請求を連邦高裁が却下-緊急融資先の情報開示命令めぐり

米政府の救済がなければ破たんの 恐れがあった金融機関を特定した文書の開示を命じた裁判所判断をめ ぐり、連邦準備制度理事会(FRB)が再審を求めていた問題で、ニ ューヨーク連邦高裁は請求を却下した。

ニューヨーク連邦高裁の3人の判事は3月19日、2008年のベア ー・スターンズ破たん後に主として始まった先例のない2兆ドル(約 170兆円)規模の緊急融資プログラムに関する記録をFRBは公表す る義務があるとの判断を全員一致で下し、昨年8月の下級裁判決を支 持。これに対しFRBは5月4日に再審を請求していたが、今月20 日付の事件要録によると、ニューヨーク連邦高裁はこれを却下した。

連邦高裁が決定を一時的に停止しない限り、FRBは7日以内に 文書を開示しなければならない。停止された場合は、FRBと商業銀 行20行で構成されるクリアリング・ハウス・アソシエーションが90 日以内に最高裁に上訴する。クリアリング・ハウスは既に、最高裁に 上訴する方針を示している。FRBのデービッド・スキッドモア報道 官は、「今回の判断を精査するとともに、上訴に向けた選択肢を検討し ている」と説明した。

FRBの記録には融資先の銀行名や融資額、担保などの情報が盛 り込まれており、ブルームバーグ・ニュースの故マーク・ピットマン 記者が米情報公開法(FOIA)に基づき公開を請求していた。

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