米国株:3日続落、M&A活発化も景気懸念で売り

米株式相場は3営業日続落。S &P500種株価指数は5週間ぶり安値となった。企業買収が今後も 加速するとの観測がプラス材料になったものの、経済が再びリセッシ ョン(景気後退)に陥るとの懸念から売りが優勢となった。

ダウ工業株30種平均では、キャタピラーやシスコシステムズが 安い。またパソコン大手ヒューレット・パッカード(HP)が下げた 一方、データセンター用の機器とソフトウエアを製造する3PARは 急伸した。HPは3PARに対し買収案を提示した。カナダの肥料 メーカー、ポタシュは6営業日続伸。より高額での買収提案を受ける との観測から買い進まれた。

S&P500種株価指数は前週末比0.4%安の1067.36。一時 は0.9%高まで上げる場面もあった。ダウ工業株30種平均は

39.21ドル(0.4%)下げて10174.41ドル。米証券取引所の騰 落比率は1対3。

ハンティントン・アセット・アドバイザーズ(シンシナティ)で 133億ドルの資産運用に携わるピーター・ソレンティーノ氏は、 「M&A(合併・買収)での企業の支払額が大き過ぎるのではとの懸 念は常に存在する」と指摘。「投資家はM&Aに対し一段と懐疑的に なっている」とし、「その上、マクロ経済の見通しについても依然多 くの懸念がある。マクロ経済に関して良いニュースが聞かれない状況 では、株を買いたいという強い確信を投資家からは感じられない」と 述べた。

景気懸念

S&P500は4月に付けた年初来高値から12%下落。企業の利 益の伸びは予想を上回っているものの、景気回復が低迷しているとの 懸念から下げ基調になっている。ブルームバーグのエコノミスト調査 によれば、今週発表される米経済指標では住宅販売の落ち込みや4- 6月期の国内総生産(GDP)の下方修正が見込まれている。

S&P500の構成銘柄の予想株価収益率(PER)は12.8倍 と、7月6日以来の低水準。

英・オーストラリア系鉱山会社BHPビリトンが先週ポタシュに 仕掛けた敵対的買収で、他社も買収提案を行うとの見方が広がった。 事情に詳しい関係者1人が明らかにしたところによれば、ポタシュに 中国の化学製品商社最大手、中国中化集団(シノケム)とブラジルの 資源会社ヴァーレが接触。ポタシュはBHPによる敵対的買収を回避 しようとしている。ニューヨーク市場でポタシュは0.4%高の

150.20ドルと、ほぼ2年ぶりの高値。

建設機器メーカー最大手のキャタピラーは2.9%安の66.84 ドル。ネットワーク機器最大手のシスコシステムズは2.5%下げて

21.68ドル。

アナダルコ

原油流出事故が発生した英BPのメキシコ湾油井権益を一部保有 するアナダルコ・ペトロリアムは3.5%安の47ドル。事故の被害 者への損害賠償支払いのために創設された200億ドル規模の基金を 管理するケネス・ファインバーグ氏は23日、被害者らがこの基金か ら最終的な賠償金の支払いを受ける場合、事故に関与した企業を提訴 する権利を放棄しなければならないかどうかについてはまだ決まって いないと語った。同氏はこの日、基金からの補償金支払いを開始する。

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