米国債:上昇、2年債利回り過去最低に接近-景気懸念

米国債相場は上昇。米景気回復 が停滞しているとの懸念が背景だ。2年債利回りは過去最低水準に 3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイント)未満に迫った。 24日には2年債入札(370億ドル)が実施される。

米経済が再びリセッション(景気後退)に逆戻りする恐れがあ るとの見方から、米株は下落した。これに反応して10年債が上げた。 午後に実施された30年物インフレ連動債の入札(70億ドル)は応 札倍率が過去最高だった。

ミラー・タバクの主任経済ストラテジスト、ダン・グリーンハ ウス氏は、「固定利付債なら何でも需要がある」と述べ、「最近はイ ンフレヘッジの有無にかかわらず、すべての国債入札が順調だ」と 続けた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後4時5分現在、10年債利回りは2bp低下の2.60%。10 年債価格(表面利率2.625%、2020年8月償還)は5/32上げて 100 1/4だった。

2年債利回りは1bp下げて0.49%。8月20日には過去最低 の0.4547%を付けた。

30年債TIPS

米財務省が実施した30年物インフレ連動債(TIPS)の入札 の結果によると、最高落札利回りは1.768%で、1998年の30年債 TIPS入札開始以来で最低だった。投資家の需要を測る指標の応 札倍率は2.78倍と、過去最高だった。 新発債は2月22日の30 年物TIPSと銘柄統合される。

外国中央銀行を含む間接入札は38.9%と、前回の42.4%から 低下した。直接入札は28%と前回の6.4%から大幅に拡大した。

30年物TIPSと同年限国債とのブレークイーブンレートは 20日に1.87 ポイントに縮小。2009年9月以来の最小だった。こ の日は3bp拡大して1.94ポイントだった。

バークレイズのマイケル・ポンド氏は「市場動向をみると、今 の減速ペースは2、3、4年間ではなく10年、20年あるいは30 年続くことが示唆される」と述べ、「超長期的インフレ期待値は短期 的なインフレ期待値とほぼ同水準に低下した。ブレークイーブンレ ートをみると、米連邦準備制度理事会(FRB)は近い将来にはこ の問題を解決できないことが示されている」と続けた。

財務省は24日に2年債入札を、25日には5年債(360億ドル) 入札を実施する。さらに26日には7年債(290億ドル)の入札が予 定されている。

バーナンキFRB議長は27日、ワイオミング州ジャクソンホー ルでの会議で景気見通しについて議論する。今月10日に発表された 連邦公開市場委員会(FOMC)声明では、「経済の回復ペースは当 面、これまで予想されていたよりも緩やかなものになる可能性が高 い」と記述した。

米経済成長率

商務省は27日に第2四半期の実質国内総生産(GDP)の改定 値を発表する。エコノミスト予想では1.4%増が見込まれている。 先月の速報値では2.4%増と発表された。

ソシエテ・ジェネラルの米国債トレーダー、ショーン・マーフ ィー氏は、「市場参加者は27日のバーナンキ議長のスピーチを控え て、米国債の保有を望んでいる。入札への需要は堅調だろう」と述 べた。

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