メキシコ湾沿岸で魚類の群れ増える-流出事故で低酸素海域が拡大か

英BPがメキシコ湾で保有する油 井で発生した原油流出事故の影響により、魚類やカニ、ウナギ、エビ が低酸素海域から脱出するため沿岸で群れを成す自然現象が強まって いる可能性がある。

魚介類をバケツですくい取れるチャンスであるため、地元の人々 が「ジュビリー(祝祭)」と呼ぶこの現象は、メキシコ湾岸で例年、夏 季に見られる。科学者らによると、この現象が今年初めて広い海域で 発生したため、英BPのマコンド油井からの原油流出事故の影響で低 酸素海域が拡大しているとの懸念が高まっている。

ドーフィン島海洋研究所(アラバマ州)の上級サイエンティスト (海洋学)、モンティ・グラハム氏(45)は電話インタビューで、BP の事故で原油やメタンが流出して低酸素海域が生まれ、6月下旬にア ラバマ州モビール湾の入り口に位置するフォートモルガン沖で「ジュ ビリーのような現象」が発生したと述べた。サメが移動して来るまで の間、ナマズ科の魚類やエビ、カニ、ヒラメが沖合の砂州に沿って積 み上がっていたと語った。

南アラバマ大学海洋科学部のロバート・シップ学部長(67)は「大 半の人々は、今回の現象が原油と何らかの関係があると考えている」 と指摘。原油がこの現象に影響を及ぼしたという点について同大やド ーフィン島海洋研究所の学者の間で意見が一致していると述べた。今 回の現象は、モビール湾で自然発生するジュビリーとは「極めて異な っていた」という。

同学部長によると、季節的なジュビリーは風や潮の状態に基づい て予想できる場合があり、魚類の個体群に対する悪影響はない。

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