米個人投資家、30カ月連続で債券選好-2回「やけど」で株こりごりか

ここ10年で2回、株式相場暴落 でやけどを負った米個人投資家は、株式を敬遠気味だ。投資家の好み は投資信託業界の力関係にも影響を与えている。

米投資信託協会(ICI)によれば、債券ファンドへの資金流入 は今年6月まで2年6カ月連続で株式ファンドを上回った。暫定集計 によると、この傾向は7月も続いたもよう。その場合、1984年-87 年に続いた債券選好の期間に並ぶ。

債券ファンドは株式ファンドに比べ手数料が20%ほど低い。債券 の人気で、株式に特化したジャナス・キャピタル・グループやキャピ タル・グループなどの投信会社は値下げ圧力を感じている。恩恵を受 けているのは債券が主力のパシフィック・インベストメント・マネジ メント(PIMCO)。また、バンガード・グループには、アクティブ 運用の株式ファンドから株価指数連動投信へ人気が移る傾向が追い風 になっている。

ファンド会社、T・ロウ・プライス・グループのジェームズ・ケ ネディ最高経営責任者(CEO)は先月の決算発表後のインタビュー で、「個人投資家は過去2年の展開にショックを受けた」と述べていた。

ICIによると、6月までの2年半で債券ファンドには5590億 ドル(約47兆7200億円)が流入。米国株ファンドからは2094億ド ル、外国株ファンドからは244億ドルがそれぞれ流出した。

S&P500種株価指数を基にした計算で、株式投資のリターンは 同期間に配当再投資を含めてマイナス26%。バンク・オブ・アメリカ (BOA)メリルリンチによれば、債券投資はプラス16%のリターン。

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