米経済、住宅販売の落ち込みで回復頓挫の恐れ-二番底リスクも

米国の過去8回のリセッション(景 気後退)のうち7回では、住宅市場が回復をけん引した。ただ、今回 は住宅が回復を台無しにする恐れがある。

米政府による住宅購入者向けの減税措置が4月に終了した後、住 宅販売は急激に落ち込んだ。2009年7-12月(下期)に始まった製造 業主導の景気拡大も、失業保険申請件数が増加し、受注が減少する中 で減速しつつある。

ムーディーズ・アナリティクスのエコノミスト、セリア・チェン 氏は「差し押さえが今後も増えて住宅価格を圧迫すれば、米経済はリ セッションに逆戻りする恐れがある」と指摘。「住宅市場は経済全般と 密接に結び付いているからだ」と説明した。

同社によれば、4-6月(第2四半期)の米国内総生産(GDP) のうち、住宅建設および家具・ストーブなど住宅関連支出が約15%を 占めた。不動産もまた、個人消費に間接的に影響を及ぼす。2000年代 半ばに住宅価格が高騰した際、住宅保有者はホームエクイティローン (住宅価格からローン残高を差し引いた持ち分を担保とした融資)を 利用して自動車購入や旅行の資金を調達できた。住宅価格の下落後は、 こうした余裕を失い、支出を切り詰めている。

ブルームバーグが集計したエコノミスト予想によれば、全米不動 産業者協会(NAR)が24日発表する7月の中古住宅販売件数は前月 比12.9%減(中央値)と、月間ベースで今年最大の減少となる見通し。 また、商務省が25日発表する7月の新築一戸建て住宅販売件数は過去 2番目の低水準となった前月から横ばいが見込まれている。

全米経済研究所(NBER)の景気循環判定委員会メンバー、ハ ーバード大学のジェフリー・フランケル教授は「住宅市場は依然とし て不振から抜け出せないでいる」と指摘した。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE