三井海洋開:ブラジル沖で共同受注1000億円-石油開発設備

三井造船の子会社で、海洋浮体式 の石油プラットフォーム世界2位の三井海洋開発はブラジルのシャヒ ングループ企業と共同で、リオデジャネイロ沖合の開発プロジェクト で1000億円規模の受注を獲得した。三井海洋開発にとっては過去最大 級の受注規模となる。

三井海洋開発の株式は、三井造が50.1%、三井物産が14.99%を 保有する。三井海洋開発は今後、中古の石油タンカーを改造して海洋 浮体式の石油・ガス生産・貯蔵・積み出し設備を1基建設し、国営の ブラジル石油公社(ペトロブラス)に20年間リースする。三井造船・ 広報担当の高岡正宏氏が23日ブルームバーグ・ニュースに明らかにし た。その後、三井海洋開発が同日午後、正式に発表した。

プラットフォームは2012年に、南大西洋に位置する巨大油田のグ アラ鉱区へ引き渡しの予定。プラットフォームは日量12万バレルの原 油、同1億8000万立方フィートのガスをそれぞれ生産できる。

この近辺で、リオ沖合約300キロメートルのトゥピ鉱区は1976 年以降に米大陸で発見された油田で最大規模。ペトロブラスは今後5 年、これらに2240億ドル(約19兆円)を投入し開発する。

髙木証券投資調査部の勇崎聡次長は、三井海洋開発の受注につい て「今後の高成長が見込める新興国の一角に、得意とするエネルギー 開発に関与する形で事業に参画できたことはポジティブだ」と述べ、 「共同受注ということもあり、収益面でどの程度の恩恵を会社が受け るのか、20年の契約についての中長期的な具体的な見極めが必要だろ う」と語った。

三井海洋開発の株価はブルームバーグの報道後、急上昇。一時は 前週末比で3.8%高の1187円となった。勇崎氏は「材料が不足してい る夏枯れの株式市場で、大規模な受注報道を素直に反応した格好とな っている」とコメントした。

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