ポンド予想、昨年5月以降で最も悲観的-英歳出減の景気抑制見込む

キャメロン英首相が推し進める歳 出削減が英経済成長を抑制する見通しであることから、この1年2カ 月で最大の上昇を記録しているポンド相場はリスクにさらされている。

ブルームバーグが集計したデータによると、ポンドの対ドル相場 に関するストラテジストらの予想は、英国が最高格付け「AAA」を 失う可能性があると米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S &P)が表明した2009年5月以降で最も悲観的だ。弱気派は29人 と、強気派の12人を大きく上回った。

2010年4-6月(第2四半期)までの6四半期の為替予想実績 で最も正確だったTDセキュリティーズは、年末までにポンドが15% 下落するとの最も弱気な見通しを示している。

ミレニアム・アセット・マネジメントのエグゼクティブ・ディレ クター(ロンドン在勤)、リチャード・ベンソン氏は「筋書きが変わっ た」と述べ、「成長見通しは極めて緩やかなもようで、政府は歳出削減 にまもなく着手する」と説明した。同氏は140億ドル(約1兆2000 億円)相当の資産運用に携わっており、昨年1-6月(上期)のポン ドのユーロに対する上昇を正しく予想したが、現在は、経済成長で英 国がドイツに後れを取っていることからポンドの下落を見込んでいる。

キャメロン首相の財政緊縮策が、対国内総生産(GDP)比率で 11%に達する財政赤字の削減や最高格付け維持につながるとの観測 から、ポンドの対ユーロ相場は年初来安値を付けた3月1日から最大

11.8%上昇した。しかし、計画されている歳出削減が景気回復を抑制 するリスクが強まり、ポンドは下げ始めている。

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