ソニー:高齢者の安否をICカードで確認-サービス開始へ

カード搭載用ICチップ国内最大 手のソニーはICカードを使った高齢者の安否確認サービスを今秋か ら始める。カードを専用端末にかざすと、家族などにメールを送信す るサービスで、高齢者が行方不明になる問題が多発していることから ニーズがあると判断。電子マネー以外の用途でチップの販売拡大を狙 う。

ソニー子会社のフェリカポケットマーケティング(東京・品川) を通じてサービスを展開する。同社広報担当の久冨泉氏が23日ブルー ムバーグの電話取材で述べた。まずは長野県佐久市の岩村田本町商店 街が9月から開始する予定。現在も複数の地方自治体と導入に向けて 話し合い中という。

カードには地域の商店街で使える電子マネーやポイント、地域交 通の乗車券や医療機関の診察券などの機能が付加できる。このため高 齢者が買い物に行ったり、病院で診察を受けたりした際にカードを使 うと、事前に登録したアドレスにメールを自動で送信。家族や自治体 の福祉担当者などはメールを通じて高齢者がいつ、どこにいるかがわ かるという仕組みだ。

ソニーが開発した非接触IC技術で、カードに複数の情報を付加 できる「フェリカ」を活用。カードの読み取り端末を1台約10万円で 販売、年3万台の受注を目指す。また端末使用料は月2000-3000円、 利用者側も登録メールアドレス1つにつき、月300円程度の利用料を 支払う。

フェリカは鉄道や小売店の電子マネーに採用されるなど普及が進 んでおり、携帯電話への搭載を含めた出荷数は今年3月末時点で累計 4億4900万個に上る。ただ電子マネーだけでは大きな伸びが期待でき なくなっており、ソニーは新たな用途の開拓を探ることで収益拡大を 目指す。

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