ヘッジファンドのガソリン買越残高:06年以降で最大の減少-在庫増

ヘッジファンドによる米国のガソ リン価格上昇を見込む買い越しが過去約4年で最大の減少となった。石 油製品在庫が1990年以降で最高水準に達したことや米国の休暇シーズ ンが終わりに近づいていることが背景にある。

米商品先物取引委員会(CFTC)の20日の報告によると、ヘッ ジファンドなど大口投機家の買い越しは17日終了週に74%減少した。 ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のガソリン価格は年初来高値の 1ガロン当たり2.4351ドルに達した5月3日以降、21%下落している。

創業45年の機関・個人投資家向け先物取引仲介会社リンド・ウォ ルドック(シカゴ)の市場担当シニアストラテジスト、リッチ・イルチ スジン氏は「市場関係者は資金を引き揚げている」と指摘。「来年1月 にかけて続く下落が始まるだろう」と述べた。

米経済が1930年代以降で最も深刻なリセッション(景気後退)か ら回復していることを示す指標が途絶えるなか、石油製品在庫は急増し ている。米エネルギー省によると、石油製品需要はリセッションが始ま った2007年12月時点の水準から8.5%落ち込んでいる。

NYMEXのガソリン相場の20日終値は0.36セント安の1ガロ ン当たり1.9251ドル。年初来では6.2%下落している。今年の最安値 は2月5日に付けた1.8419ドル。イルチスジン氏は1.78ドルまで下 げると予想している。

CFTCの週間建玉報告によると、ヘッジファンドなど大口投機家 のガソリンの先物とオプションの買越残高は17日終了週に2万8940 枚(74%)減の1万219枚となった。

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