素材株が米相場をけん引-「市場は二番底入り信じていない」との声も

米景気の減速の兆候が示されて いるにもかかわらず、同国株式相場は7-9月(第3四半期)に入 って4%上昇している。そのけん引役は、2004年以降で最も割高水 準まで買われた素材株だ。

ブルームバーグのデータによれば、鉱業や化学などの32銘柄で 構成されるS&P500素材株指数は第3四半期これまでに10%上昇。 平均株価収益率(PER)は17.4倍と全業種中で最高となっている。 過去の株式相場上昇は、米化学のダウ・ケミカルや特殊金属メーカ ーのアリゲニー・テクノロジーズなど素材株のバリュエーション (株価評価)が割高になった後に見られた。素材への需要が経済成 長を示唆するためだ。

300億ドル(約2兆5600億円)強の資産を運用するフォート・ ワシントン・インベストメント・アドバイザーズの最高投資責任者 (CIO)、ニック・サージェン氏は、「景気が二番底に陥ると市 場が本当に信じていたなら、素材株がこれほど良いパフォーマンス を示すことはなかっただろう」と述べた。

S&P500種株価指数は20日、1071.69と1カ月ぶり安値で引 けた。先週1週間では0.7%の下げで、年初来の下落率は約4%に拡 大した。一方で素材株は先週0.6%上昇。世界最大の鉱山会社、英・ オーストラリア系のBHPビリトンがカナダの肥料メーカー、ポタ シュに400億ドル規模の買収を仕掛けたことが材料視された。ブル ームバーグのデータによれば、今年これまでに発表された素材関連 企業による買収の規模は計1650億ドル超で、07年以降で最大とな っている。

JPモルガン・チェースとラッセル・インベストメンツは、米 景気の減速にもかかわらず、鉱業株の上昇に自信を示している。中 国が需要を促進するとの見方だ。

ラッセル・インベストメンツの主任市場ストラテジスト、ステ ィーブン・ウッド氏(ニューヨーク在勤)は素材株への投資につい て、「極めて現実的な世界経済の成長シナリオを生かそうとしてい る」と述べた。

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