FRB:AIGへの与信枠、36億ドル縮小を計画-関係者

米連邦準備制度理事会(FRB) は、米保険会社アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG) への与信限度額を約36億ドル(約3000億円)削る計画だ。計画に 詳しい関係者が明らかにしたもので、同社が公的支援への依存を低下 させられるとの確信の表れという。

2008年のAIG救済の条件では、融資の返済が進めば利用可能 な与信枠を縮小させることになっていた。計画は未公表だとして匿名 で語った同関係者によると、FRBはAIGの資産売却による36億 ドルについての適用を昨年免除したものの、こうした措置はもはや不 要との判断に至ったという。6月30日時点で与信枠の未使用額は 133億ドル。

調査会社エート・グループのシニアアナリスト、クラーク・トロ イ氏はFRBの計画について、「AIGに与信枠は必要ないとの見方 を意味する」と指摘。「公的支援への依存を低下させる上で正しい一 歩だ」と述べた。

AIGのロバート・ベンモシュ最高経営責任者(CEO)は今月、 政府支援下からの脱却に向けて米当局と協議中だとし、年内の債務返 済で「大きな前進」を遂げるとの見通しを示した。FRBのデータに よると、8月18日現在の与信枠からの借り入れは235億ドルと、 4月末の約270億ドルから減少している。

36億ドルの与信枠縮小は会計上、6億ドルの費用計上につなが る可能性があるとAIGは今月の届け出で指摘している。同社の広報 担当、マーク・ハー氏とニューヨーク連銀のデボラ・キルロー報道官 はコメントを控えた。

信用市場での資金調達ができなくなったことからAIGは昨年、 子会社支援のため、政府に頼らざるを得なくなった。傘下の航空機リ ース部門、インターナショナル・リース・ファイナンス(ILFC) は、AIGの与信枠を利用し09年3月に17億ドル、10月には20 億ドルを借り入れた。

ILFCはその後、外部からの資金調達を再開できるようになり、 今月は有担保および無担保の社債の発行により約44億ドルを調達。 23日の発表によれば、ILFCは調達した資金の大部分を利用し、 ニューヨーク連銀からの融資39億ドルを完済した。

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