旅行関連株買われる、中国で海外旅行業務解禁の報道受ける

KNT(近畿日本ツーリスト)、エ イチ・アイ・エスなど旅行代理店の株価が上昇。中国政府が年内にも 日本の旅行代理店に中国国内での海外旅行業務を解禁する、と一部で 報道され、中国人旅行客の取り込みを通じた収益拡大を見込む買いが 優勢となった。

午前の株価終値は、KNTが前週末比3.9%高の81円、HISは 同3.3%高の1862円。いずれも東証1部の上昇率ランキング上位に入 った。

22日付の朝日新聞朝刊によると、中国国家旅遊局の邵琪偉局長は 21日、訪中していた前原誠司国土交通相に法改正を伝えたとしている。 改正されれば、日本の旅行会社が日本ツアー商品を中国の消費者に直 接販売できるようになる。

また、中国で開催中の第5回日中韓観光担当相会合は22日、2015 年に3カ国を相互に訪問する旅行者数(交流人口)を2600万人にする との共同声明を発表した。23日付の毎日新聞朝刊などが報じた。09 年実績は1350万人で、目標はこれの約2倍に相当する。

KNTの広報部の立花泰明氏は、「これからは日本需要だけでなく、 アジアなどから訪日旅行者を増やさなくてはいけない。直近では上海、 タイなどにも現地法人を設立した」と述べた。

また、HIS経営企画室の清水学氏は、「詳細は不明であるが、動 きがあればスピードを持って対応したいと考えている。すでに上海に 現地法人を設立しており、中長期的に期待できる」と話している。

JTM・ツーリズム・マーケティング研究所のまとめによれば、 6月までの2010年累計で中国からの訪日客数は70万4800人と、前年 同期比47%増加。韓国からも72%増えており、北米、欧州からの伸び 率が1けたにとどまっているのと比べ、アジアからの増勢が顕著だ。

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