米国の燃料在庫、過去20年で最高水準-原油70ドル割り込む可能性

米国の原油と石油製品の在庫が過 去20年で最も高い水準に達していることから、原油市場の弱気派は相 場がさらに下落すると予想している。これにより、石油輸出国機構(O PEC)が減産に踏み切る可能性もあるとの見方が広がっている。

米エネルギー省(DOE)が18日発表した在庫統計によると、原 油と石油製品の在庫は先週、11億3000万バレルと、同省が週間在庫 統計を開始した1990年1月以降で最高水準に達した。原油相場は3カ 月ぶりの高値を付けた3日以降、11%下落している。

米経済成長が鈍化する兆しが強まっており、DOEによると、リ セッション(景気後退)が始まった2007年12月以降、石油製品需要 は6%減少し日量1970万バレルとなっている。原油相場が1バレル当 たり70ドルを割り込むとの見方が広がるなか、OPECに対して生産 目標を順守するよう求める圧力が高まっている。

仏銀ソシエテ・ジェネラルの石油調査担当責任者、マイク・ウィ ットナー氏は「在庫は高水準にあり、それは弱材料だ」と指摘。「幾分 かの勢いで相場が70ドルを大幅に下回り、その水準にとどまればOP ECは行動に出る。60-70ドルのレンジのどこかで実質的な減産を開 始する可能性がある」との見方を示す。

原油相場は6月7日以降、70ドルを割り込んでいない。ストラテ ジック・アンド・エコノミック・リサーチ(マサチューセッツ州)の マイケル・リンチ社長は、原油相場が向こう数カ月間に70ドルを下回 るとみている。BNPパリバ(ロンドン)の商品市場戦略担当責任者、 ハリー・チリンギリアン氏は、相場下落により、OPECが生産目標 を上回って生産している加盟国に対し目標順守を促す可能性があると の見方を示した。

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