豪ドル、豪株市場は一段と「神経質」に-総選挙で中ぶらりん議会

8月21日に投票されたオーストラ リア総選挙で与党・労働党と最大野党・自由党率いる保守連合がとも に下院(定数150)で過半数を獲得できなかったことで、23日の外為 市場では豪ドル相場が下落。株価指数先物は投資家が他市場に目を向 ける可能性を示唆している。

2大勢力とも過半数に達しないハングパーラメント(中ぶらりん 議会)に70年ぶりに陥ったことで、ギラード首相率いる労働党または アボット党首率いる自由党は政権樹立のために、無所属議員の取り込 みに向けた交渉に成功しなければならない。選挙管理委員会が郵送投 票分の開票を進める中で多数派工作の協議には数日を要する見込みで、 労働党政権が提案した「資源超過利潤税」やインフラ投資などの問題 をめぐる不透明感が強まっている。

JPモルガン・チェース(シドニー)のグローバル外国為替・金 利担当チーフディーラー、フィル・バーク氏は「豪ドルは値動きの重 い展開になるだろう。株式は売られる公算が大きい」と述べ、「市場は 不透明感を好まない」と指摘した。

ペンガナ・キャピタル(メルボルン)で11億米ドル相当の運用に 携わるティム・シュローダーズ氏は、選挙結果がより確実になるまで オフショアの株式保有を増やすことを「真剣に」検討するだろうと述 べた。

シドニー時間午前8時52分(日本時間同7時52分)現在、豪ド ルは0.7%安の1豪ドル=0.8880米ドル。今月の下落率は1.8%。豪 州債先物も下落。豪株の指標ASX200指数の先物は0.2%安。現物指 数は先週0.6%下落していた。

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