グローバル・ストックマーケット・サマリー【アジア・太平洋編】

アジア・オセアニア各株式市場 の動きは以下の通り。

【香港株式市況】

香港株式相場は下落。ハンセン指数が1カ月ぶり安値を付けた。 アジア最大の製油会社、中国石油化工(SINOPEC、386 HK) の4-6月(第2四半期)の減益で、世界の経済成長に対する懸念が 強まった。

SINOPECは1.6%安。中国最大の石油・天然ガス会社、 ペトロチャイナ(中国石油、857 HK)や海洋油田開発で国内最大手、 中国海洋石油(CNOOC、883 HK)も値下がりした。欧州最大の 銀行、英HSBCホールディングス(5 HK)は0.3%安。欧州中央 銀行(ECB)当局者が刺激策を維持すべきとの認識を示したことも 世界景気への懸念を高めた。

キャセイ航空(293 HK)は1.5%高。子会社の香港ドラゴン航 空が労働組合との合意に達し、スト入りが回避されたことが好感され た。

富昌証券のゼネラルマネジャー、藺常念氏(香港在勤)は、「世 界経済について、あきらめと失望の感がある」と指摘。「それが市場 を圧迫している」と付け加えた。

ハンセン指数は前週末比92.81ポイント(0.4%)安の

20889.01と、7月26日以来の安値で終了。同指数構成銘柄の値下 がりと値上がりの比率は約3対1。ハンセン中国企業株(H株)指数 は同0.9%安の11670.39。

【中国株式市況】

中国株式市場で、上海総合指数は下落。不動産株や石油株が安 い。一方、政府が発展の遅れた地域への投資を拡大する中で利益の伸 びが続くとの観測から、重機メーカーは上昇した。

中国2位の不動産会社、保利房地産集団(600048 CH)は2週 間ぶり安値。業界最大手の万科企業(000002 CH)の会長が国内大 都市の不動産価格が最大15%下落すると予想したことが響いた。万 科企業のほか、招商局地産(000024 CH)も値下がりした。アジア 最大の製油会社、中国石油化工(SINOPEC、600028 CH)は

0.8%安。

一方、中国の重機メーカー、三一重工(600031 CH)と長沙中 聯重工科技発展(000157 CH)は上昇。増益決算のほか、ゴールド マン・サックス・グループが重機株は投資拡大の恩恵を受けると予想 したことが手掛かり。

大衆保険のファンドマネジャー、呉侃氏(上海在勤)は、「地域 経済へのてこ入れは恐らく、政府が同国の経済成長を維持するために 次に取る措置となり、インフラ関連株がその最大の恩恵を受けるだろ う」と予想。「最近の論調から判断して、政府は不動産市場の冷却化 策を緩和するのではなく、むしろ強化する可能性がある」とも指摘し た。

上海証券取引所の人民元建てA株と外貨建てB株の双方に連動 している上海総合指数は、前週末比2.94ポイント(0.1%)安の

2639.37で終了。値上り銘柄と値下がり銘柄の割合は約3対2。上 海、深セン両証取のA株に連動しているCSI300指数は同0.1%安 の2896.19。

【インド株式市況】

インド株は総じて上昇。マヒンドラ・アンド・マヒンドラが、韓 国の双龍自動車買収で暫定合意文書に署名したことが好感された。

インド最大のスポーツ型多目的車(SUV)メーカー、マヒンド ラは1%高。自動車・農業機械部門のパワン・ゴエンカ社長はソウル で語り、双龍と新型車を共同開発する計画を明らかにした。時価総額 で製鉄国内2位のジンダル・スチール・アンド・パワーはボリビアの エル・ムトゥン鉱山のプロジェクトで作業を再開したことを手掛かり に買われた。

ボンベイ証取のセンセックス30種株価指数は前週末比ほぼ変わ らずの18409.35で終了。騰落比率は3対2。マヒンドラ(MM IN) の終値は624.15ルピー、ジンダル(JSP IN)は3%上げ709.75 ルピーで引けた。

【オーストラリア株式市況】

オーストラリア株式市場では、資源大手のBHPビリトンとリ オ・ティントが上昇。週末の総選挙で、ギラード首相率いる労働党が 過半数議席を得られず、同政権が提案した資源税導入が白紙に戻ると の期待が背景。ただ、豪株式相場の指標、ASX200指数は小幅安で 引けた。

ペンガナ・キャピタル(メルボルン)で運用に携わるティム・シ ュローダーズ氏は「BHPやリオなどの主要銘柄について慎重ながら も楽観的な見方が出ている」として、「鉱山株にわずかな希望の光が 見えてきた。資源税をめぐる状況は20日時点ほど絶望的に見えない」 と話した。

保守連合を構成する最大野党・自由党のアボット党首は資源税導 入案の撤回を約束している。両陣営とも定数150議席の下院で過半 数を獲得していないため、新政権は今後の連立交渉の行方次第となる。 労働党案ならばBHPやリオなど鉱山会社の当初2年の税負担は約 105億豪ドル(約8000億円)。

BHPは前週末比0.6%高の38.11豪ドル。リオは0.9%高で 終了。ASX200指数は1.9ポイント安の4429.0で引けた。

【韓国株式市況】

韓国総合株価指数は前週末比7.83ポイント(0.4%)安の

1767.71。

【台湾株式市況】

加権指数は前週末比48.62ポイント(0.6%)高の7975.93。

【シンガポール株式市況】

ST指数は前週末比10.49ポイント(0.4%)安の2925.99。

【マレーシア株式市況】

FTSEブルサマレーシアKLCI指数は前週末比8.13ポイン ト(0.6%)高の1403.15。

【タイ株式市況】

SET指数は前週末比0.86ポイント(0.1%)高の894.78。

【インドネシア株式市況】

ジャカルタ総合指数は前週末比11.01ポイント(0.4%)高の

3128.73。

【フィリピン株式市況】

フィリピン総合指数は前週末比19.77ポイント(0.6%)高の

3613.37。

Editor: Akiyo Kinoshita

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